北朝鮮が計画する軍事偵察衛星の発射に備え、「破壊措置準備命令」が出たのに伴い、防衛省は4月23日、沖縄県の離島に航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を配備する準備作業を急いだ。
宮古島、石垣島、与那国島への展開が想定される。
福岡県の空白関連部隊は同日午前、沖縄方面に移動を始めた。
政府関係者らへの取材で分かった。
日本政府は北朝鮮の衛星打ち上げを、事実上の長距離弾道ミサイル発射とみている。
日本領域に落下する事態に備え、海上自衛隊のイージス艦搭載の海上配備型迎撃ミサイル(SM3)と、空自のPAC3の二段構えで迎撃態勢を敷く。
福岡市の博多港では、午前9時ごろに着岸した民間フェリーに緑色の大型車両が次々に運び込まれ、隊員も乗り込んだ。
作業は約50分で終わり、フェリーは港を離れた。
沖縄県石垣市の陸上自衛隊石垣駐屯地には正午過ぎ、複数の隊員を乗せたバスと、PAC3の燃料タンクを搭載した車両が入った。
北朝鮮は2012年4月と12月、2016年2月にも人工衛星打ち上げとして、事実上の長距離弾道ミサイルを発射した。
沖縄県では自衛隊が本島や宮古島、石坦島にPAC3を配備して対応。
いずれも日本領域への落下物は確認されず、迎撃は実施しなかった。
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