インターネット上の漫画やゲームなど日本発コンテンツの海賊版による被害の2021年推計が約2兆円に上ることが4月21日、業界団体「コンテンツ海外流通促進機構」(CODA)の調査で分かった。
2019年に比べ約5倍に増えた。
調査対象は映像、出版、ゲーム、音楽の4分野。
要因として、「巣ごもり需要」によるコンテンツ利用時間の増加や、ストリーミング配信の普及が考えられるという。
海賊版によって本来の権利元に利益が還元されなかった被害は、約1.9兆~約2・2兆円と推計。
主な内訳は、アニメなど映像が9065億~1兆4297億円、漫画など出版が3952億~8311億円。
海賊版流通総額は約6・5兆~約7・8兆円と見込まれる。
CODAの後藤健郎代表理事は、海外の海賊版サイトでは、日本からのアクセスを遮断するなどして、権利侵害の発見や運営者の特定を困難にする手法が横行していると指摘した。
今年3月には、中国に拠点を置く日本向けアニメで最大級の海賊版サイトの摘発が発表された。
4月20日には、ブラジルでも摘発で36サイトが閉鎖されたことが発表された。
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