11月2日の新華社電によると、中国の李首相はソウルでの11月1日の講演で「今後5年間で必要なのは年平均6.5%以上の経済成長率だ」と述べ、2016年以降の成長率目標を現在の7.0%から引き下げる方針を示した。
ただ、中国共産党には景気対策を重視すべきだとの考えもあり、曲折もありそうだ。
最終的な目標は来年3月の全国人民代表大会(全人代)で公表する見通し。
李首相は日中韓3力国の首脳会談に合わせて11月1日に開かれた韓国の経済界との会合で発言。
同日の日中韓の経済界との会合でも、今後5年で経済の構造改革を推進する方針を示した上で「中国は少なくとも6.5%以上の経済成長率を保つことができる」と強調した。
成長が鈍化しても大きな失速は防ぐ構え。
中国は2016年から5年間の中期経済目標である第13次5ヵ年計画を策定中。
2015年までの現行計画の年平均目標と2015年単年度の目標はともに7.0%だが、構造改革を優先し成長率目標を引き下げる方向で検討する。
共産党は10月29日に閉幕した重要会議で、今後は高成長ではなく安定成長を示す「中高速成長」を目指すことを確認したが、具体的な成長率目標を示していなかった。
中国はかつて10%を超える成長率が続く時期もあったが不動産不況などの影響で減速し、ことし7~9月期の成長率は6.9%まで落ち込んだ。
6.5%という数値はとてつもない数値であるが、この値が本当の値か否かが重要な問題である。
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