2交代制シフトを取る介護施設のうち、夜勤者が16時間以上働いている所が84%に上ることが3月1日、日本医療労働組合連合会の調査で分かった。
慢性的な人手不足で余裕がなく、過酷な勤務形態の改善を求める声が現場の職員から出ている。
症状が重い要介護3以上の高齢者が入所する特別養護老人ホーム(特養)やリハビリを受ける介護老人保健施設(老健)などに2020年6月の実績を聞き、139施設から有効回答を得た。
2交代制シフトは112施設で、このうち94施設の夜勤が16時間以上の勤務だった。
多くの場合、夕方から翌朝まで働く。
勤務が16時間以上だったのは、サービス類型別に見ると老健が34、グループホームが23、特養が9。
3交代制ならば、8時間勤務のシフトを組むことが可能になる。
東京都内の特養で介護福祉士として働く福さんは、夜勤の際、2人で約50人を世話する。
入所者が病気などで救急搬送される際には1人が病院に付き添うため、残る1人が朝まで対応する。
2人とも休憩が取れない例も少なくない。
福さんは「日中の明るい時間帯に休もうとしても寝られず、生活のリズムが崩れる。 睡眠薬を飲む職員もいる」と深刻な状況を訴えた。
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