北陸を含む整備新幹線5路線は1973年に国が決めた計画に基づき、建設している。
これまでに東北新幹線と九州新幹線鹿児島ルートの2路線が全通した一方、残る3路線は工事が遅れたり、着工できなかったりと難題山積だ。
各地では後に続く新幹線建設を求める声も上がるが、影響は避けられそうにない。
北陸新幹線は東京から北陸を経由して大阪に至るルート。
着工できていない敦賀―新大阪間は、環境影響評価(アセスメント)の手続きなどに時間がかかり、全線開業が見通せていない。
新幹線で関西方面に向かっても利用客は当面、敦賀駅で高低差が約30メートルある在来線のホームに移動した上で、特急などに乗り換える必要がある。
敦賀駅を利用した兵庫県西宮市の会社員藤原さんは「どうしても時間がかかる。 大阪延伸までは不便を我慢するしかない」と話す。
5路線の一つ、九州新幹線長崎ルートは2022年、西九州新幹線として武雄温泉―長崎が部分開業した。
残る区間は佐賀県が負担増を理由に建設に反対し、こちらも着工できていな
い。
北海道新幹線は2031年春に予定していた札幌延伸が、難工事の影響で延期が不可避だ。
整備新幹線5路線に続く建設計画として、奥羽や四国、東九州など「基本計画線」11路線が控えている。
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