名古屋市の食器メーカー鳴海製陶は、廃棄される卵の殻を使って高級食器「ボーンチャイナ」を製造する技術を開発した。
ボーンチャイナと認められるには、一定のカルシウムを含む必要がある。
現在牛の骨や鉱物を原料に使うが、一部を卵の殻に置き換えることで環境負荷を和らげる。
2025年の量産化を目指す。
ボーンチャイナは18世紀に英国で誕生。
中国の磁器と同じような白さを出すため、牛の骨を焼いた骨灰を粘土に混ぜる方法が編み出された。
英語で中国起源の磁器を意味する「チャイナ」と骨の「ボーン」に由来する。
鳴海製陶は、卵の殻に熱処理を加える手法を生み出し、2023年6月には最大15%を置き換えることに成功した。
卵の殻の成分はどこでも変わらず、不純物の鉄分が少ないことが磁器の原料に向いているという。
卵の殻は食品向けの卵の加工品を生産販売する丸鳥鶏卵から調達。
国内では年間約26万トンの卵の殻が発生しており、ほとんどが埋必立てるなどして廃棄されているという。
鳴海製陶が1965年に日本で初めてホーンチャイナを量産化してから、来年で60年を迎える。
研究開発部の西部部長は「ボーンチャイナを新たなステージヘ引き上げたい」と話した。。
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