日本世論調査会がまとめた2025年大阪・関西万博に関する全国郵送世論調査によると、万博に行きたいと思う人は23%だった。
行きたいと答えた割合をブロック別で見ると、近畿でも38%と伸び悩み、関東19%、中国18%、九州16%など他地域はより低調だった。
おおむね5年ごとに各国で開かれる国際イベントは10月13日で開幕まで半年。
だが関心は広がっておらず、魅力をどう高めるかが課題として浮かんだ。
行きたいと思わない人は76%。
理由(二つまで回答)は「万博自体に関心がない」が41%で最も多く、次いで「混雑が予想される」(36%)など。
一方、行きたいと思う理由は「海外パビリオンを見て異文化に触れたい」が38%に上った。
開催の賛否は「どちらかといえば」を含め反対が計55%、賛成が計44%。
理由(二つまで回答)のトップは反対が「多額の公費が支出される」(63%)、賛成が「経済への波及効果が期待できる」(52%)だった。
課題を二つまで尋ねると「会場建設費などの費用の膨張」が66%で最多。
整備費は資材高騰などに伴い当初計画から1・9倍の最大2350億円に上振れした。
万博を予定通り開催するべきかどうかは44%が「時期は変えず規模を縮小するべきだ」と答えた。
万博の前売り入場券は2023年11月末から販売が始まっている。
既に購入したと答えた人はほとんどおらず「買うつもりはない」が83%に達した。
開幕後に1日入場券を購入すると大人1人7500円かかるが、58%が「高い」と回答した。
会場のシンボルとして350億円を投じ建設される木造巨大屋根「リング」の閉幕後の取り扱いは46%が「一部を残し、解体した木材は活用する」を選んだ。
過去に日本で開かれた国際博覧会で、行ったことがあると答えたのは多い順に1970年大阪万博21%、2005年愛知万博14%だった。
調査は8~10月、全国の18歳以上の男女3千人を対象に実施した。
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