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「米はクルド見捨てた」 司令官、国務省幹部に激怒

2019年10月16日 | 国際問題・紛争

米CNNテレビは10月12日、クルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」(SDF)のマズルム司令官が10月10日、米国務省幹部と会合し「米国はわれわれを売った。 われわれを見捨て、(トルコ軍に)虐殺させようとしている」と激怒したと報じた。

SDFは過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦で米軍に協力してきたクルド人勢力。

トルコ軍による攻撃を黙認したトランプ大統領の対応に米国内でも「盟友への裏切り」と批判が高まっている。

これに対し、トランプ氏は10月12日の演説で「クルド人は自分の領土のために戦っているだけ。

彼らが米国の領土のために戦ったことはない」と強調し、シリア北部からの米軍撤収を正当化した。

マズルム氏は国務省幹部に「米国はわれわれを守ろうとしないが、他の軍隊に守られるのも望んでいない」と非難。

米国がトルコ軍の攻撃を中止させなければ、SDFは敵対してきたシリアのアサド政権や後ろ盾のロシアと協力し、トルコ軍に対抗すると主張した。

しかし米国はクルド人勢力がロシアと接近することを望んでおらず、国務省幹部はすぐに決断しないよう要請。

米国はトルコに攻撃をやめるよう働き掛けているとした上で、司令官のメッセージを国務省高官に伝えると約束したという。


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