世界の違法ネットワークを調査する米シンクタンク「C4ADS」は7月16日、国連安全保障理事会の制裁決議で禁止されている北朝鮮によるぜいたく品調達についての報告書を発表し、2015~2017年に日本車256台を含む自動車803台を輸入していたと指摘した。
ロシアの会社を通じた輸入で、内訳は高級車ブランド「レクサス」を含むトヨタ自動車のものが211台、日産自動車が43台、三菱自動車が2台だった。
報告書は、北朝鮮がさまざまな手ロで約90力国からぜいたく品を調達しているとして、監視体制を強化すべきだと提言した。
C4ADSは、今年1月に平壌で金正恩朝鮮労働党委員長が乗っていたことが確認された、ドイツ自動車大手ダイムラーの超高級ブランドの「メルセデスーマイバッハS600」の防弾仕様車についても詳しく調査。
同型車2台を積んだ船舶は2018年6月にオランダを出発し、中国・大連と大阪、韓国・釜山を経由して同年10月ごろにロシア極東のナホトカに到着したとみられ、報告書は、この後に平壌へ空輸された可能性があると指摘した。
船舶による輸送には、兵庫県尼崎市の貿易会社や大阪市の物流会社も関与したという。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます