
Mっちゃん(G)を含めたホッピー研究会が企画された。前回、品川駅港南口は店を探すのが困難であるため、場所を大井町に設定した。
大井町ならば酒場に困ることはないだろうと思っていたが、いざ店を決めようという段になって、はてどこへ行こうかということになり、「大井町に集合」と言った手前、自分がリードしなければならなくなった。
そこでボクが「晩杯屋に行こう」と提案したのだが、それはもう苦肉の策。
大井町の「晩杯屋」は2店舗ある。ごちゃついたエリアの店は1度だけ行ったことがある。いつもお店が混んでいて、多分3人は入れないだろう。もうひとつの店が通り沿いにあった。確か、あそこは2階が座りだったはず。そこが、「ゼームス坂上店」である。一縷の望みを託して店に行くと、2階に通された。立ち飲みの1階は混雑していたが、2階はほとんど人がいなかったのだ。
大井町の店は「晩杯屋」にとって、重要な要衝だと思う。多店舗展開する中にあって、JRとのターミナルにあたる大井町は、今後の戦略の足掛かりとなる場所だと思う。本店を除けば、大井町店は最も「晩杯屋」らしい店舗だと思う。情報誌「ブルータス」にも掲載された、あの早業。オリジン晩杯屋ともいえるスピリットを持ち合わせている。その大井町にある、もうひとつの店舗だって、その源流に基づいた店のはず。おおいに期待できる。
階段をあがり、席に座ると、Mっちゃん(G)はすぐに「場末だね」とポツリと言った。
うん。それは間違いない。だが、この雰囲気こそオリジン晩杯屋だ。
テーブルについたのだが、なんとも落ち着かない。「晩杯屋」は、やはり立ってなければいけない。そうでなければ、「晩杯屋」の醍醐味は半減する。
Mっちゃん(G)は、メニューカードを取り、しばらくメニューを眺めていたが、ちょっと驚くような言い方で、しみじみと言った。
「この店、安いね」。
多分、そう言うだろうと思った。怪鳥はどう思うのか分からなかったけど、多分、同じ気持ちだったと思う。それが分かったのは、はじめに頼んだ「煮込み」(150円)からだ。
Mっちゃんは、300円以上の高いメニューばかり、頼んだ。「サザエの壺焼き」(310円)とか。ここでは300円以上の肴を頼む奴は、お大臣である。いや王公である。
ボクと怪鳥は100円代のメニューばかりを頼んだ。本能がそうさせるのであろう。
怪鳥は「うまいね」。
と、仕切りに言った。さすが、場末の酒場を渡り歩いてきた男。「ホッピーセット」の焼酎の量を見て、「少ない」という鋭い指摘も。確かに、「晩杯屋」の焼酎は少ない。とりわけ、「たきおか」と比べちゃうと、それは鮮明である。
それでも楽しく飲んで、合計6,000円を割り込んだ。
ホッピー研究会withMっちゃん(G)との、ホッピー研究会@大井町は大成功。
「晩杯屋」はとにかく重宝する店だ。
■「 晩杯屋」の過去記事
居酒屋さすらい 0488 - 『いこい』のDNAを受け継ぐ店 - 「立ち飲み 晩杯屋」(品川区小山)
居酒屋さすらい 0828 - 都内最大級、「いこい」の息子たちよ - 「立呑み 晩杯屋」(板橋区大山東町)
居酒屋さすらい 1008 - 生き血を吸われるが如く店舗増殖中 - 「立呑み 晩杯屋 大井町店」(品川区東大井)
居酒屋さすらい 1221 - 第二形態、東京の立ち飲みのメッカへ - 「立呑み 晩杯屋 新橋烏森①店」(港区新橋)
居酒屋さすらい 1251 - 上野を素通りしたわけ - 「立呑み 晩杯屋 鶯谷店」(台東区根岸)
居酒屋さすらい 1262 - ザギンなら、もしかすると「ロマネ・コンティ」を… - 「立呑み 晩杯屋 銀座店」(中央区銀座)
高級鮨店ばっか行ってんじゃないの?
上野の「晩杯屋」は分煙だよ。
だから足が遠のいてるのか・・・・。
全席禁煙の店って、そんなにあるかしら?
自分も煙草の煙はいやだけど、酒場なら仕方ないって思って割り切ってるよ。その代わり、歩き煙草の煙は腹たってしかたないなぁ。
最近、煙い店がかなり厳しくなってきました。全席禁煙の店に慣れてきたからか、煙のにおいに敏感になってるのかも・・・・。酒飲みとしてはピンチ!?