久しぶりに「サイゼリヤ」に行くと、いろいろ変化があることに気づく。メニューの改訂は頻繁だし、調味料も時々変わる。とりわけショックだったのが、タバスコが廃止されて、自家製と思しきチリソースに変わったこと。現在置いてあるチリソースって、ちっとも辛くないのだ。全然、タバスコの代役が務まらないレベル。この変更はちょっとショッキングだった。
そしたら今回、粉チーズが有料化されるのだという。「サイゼリヤ」は原材料費の高騰に耐え忍んで来たが、とうとうその体制にも終焉がきたようだ。7月12日より、粉チーズ(グランモラビア)が有料化され100円での販売がスタートした。恐らく、粉チーズのコスト増を吸収できなくなったのだろう。実はこの有料化にはもうひとつの意味があると推測している。それは迷惑系インフルエンサー対策である。日本の飲食店には様々な無料トッピングが溢れている。今や、その無料トッピングが弄ばれ、企業の経営基盤のリスクを高める要素となった。その結果、無料トッピング系はカウンターやテーブルから消えてしまったものも少なくない。
「サイゼリヤ」はまず「粉チーズ」を有料化して、様子を窺っているのではないだろうか。もし、ユーザーの理解を得る声が強かったら、段階的に他の無料系も有料化に踏み切る可能性もある。もし、一気呵成的に有料にしたら、反発も予想されるからだ。この流れは今後の飲食業界の行く末を占う意味でも重要だ。ユーザーの反発が少なければ、これらの多くは有料化される。個人的に最も恐れているのが、「吉野家」の紅生姜だ。もし、これが有料化されたら、大きな痛手である。
「サイゼリヤ」の粉チーズは、幸いなことに自分は振りかけることはないから、影響はない。けれど、チリソースは必ず、「マルゲリータピザ」にどばどばとかける。もし、チリソースが有料化されたらと思うとちょっと怖い。
庶民の味方「サイゼリヤ」をはじめとする飲食業界の逆襲が始まったように思う。
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