立ち飲みラリー山手線編は渋谷でスタックして、もう4年になる。ただ、渋谷の場合、そう頻繁に来る機会がないから時間がかかっているというのもあるが、渋谷をスタートした当初は、よもやこんなにここで時間を使うとは思ってもみなかった。
渋谷の立ち飲みは率直に言ってつまらない。発展性がなく消費するだけに、酒を飲んでいるような気になる。例えば、一人で飲んでいても大阪とか東京の下町ならば、お店の人や周囲の人とワイワイやれる時が少なくない。お客は飲酒だけでなく、ハートウォームのプラスアルファを貰うことができるのだ。けれど、渋谷の立ち飲みには、そんな雰囲気が訪れる気配すらない。ただただ消費させることだけに店が存在しているようだ。
「かっぱ 渋谷駅前店」に入った。少し前に訪問しな恋文横丁にある「かっぱ」は、まだ人間味のある対応をしてくれたが、渋谷駅前店は極めて冷たかった。若い男女の店員は挨拶をくれたものの、自分という客には興味がないようだった。
メニューを眺めたが、飲みたいものもなければ食べたいと思わせるものもなかった。しかも全て値段が高い。これはもうとっとと一、二杯飲んで帰らなければ。余計な金を搾りとられてしまう。
白ワインにポテサラ。
飲みたいものが本当に見つからず、異例のワインスタートとなった。
ポテサラは確かに旨かった。ゆで卵をしっかりクラッシュさせて、程よく混ぜ合わせている。料理の腕は確かなようである。それなら、もう一杯だけ様子を見るか。
けれど、やっぱり飲みたいものが見つからない。
消去法で選んだのは、「トマトハイ」。こういうものはなかなか頼んだことがない。一口飲んで、ちょっとがっかり。酒が薄いのである。
つまみは「スモークチーズ」をチョイス。香りがよく、もしかしたら自家製の燻製なのかもしれない。
つまみはある程度のレベルなのだが、やっぱり立ち飲みとしての楽しさは見いだせない。何にも面白くないのだ。
渋谷を舞台に唄った、尾崎豊の「Scrambling Rock'n Roll 」は疾走感溢れる彼の代表作だが、彼をしてでも渋谷に疲弊する様子が、この曲からうかがえる。
〽︎奪い合いの街角で〽︎
〽︎奪い合いのRock'n Roll〽︎
何も生産せずに、奪い合うだけの街。
金も心もエネルギーも。
道玄坂の「かっぱ」に、渋谷の縮図を見た。
中一のころから一人で楽器屋に出入りできたのもそれかもしれない。中一でも一人でラーメン屋に入れたし。カツアゲされそうな心配も新宿や池袋と違って無かった気がする。だから自分は未だに渋谷が好きですね~。
確かにそれはメリットかもしれない。もしかすると、若者のそういう思いが渋谷を作ったとか。
ただ、自分みたいな田舎もんとしたら、やっぱり怖い街なんだよ。全て吸われてしまいそうな。
今日、渋谷に行く予定でしたが、急遽変更になり、ホッとするような、残念なような。
だから稀に行くと「吸い取られる」「奪われるだけ」感覚になっちゃうんじゃないかなと。
2027年まで延々と工事が続くようですよ。
新宿の南口は自分が10代の頃から工事してましたが、すっきりしたのは最近ですね。
2027年ですか。
まだまだですね。
自分、生きてるかなぁ。