MJとは有楽町と新橋駅の間にある、通称「焼き鳥横丁」の辺りで落ちあった。
わたしが、東京ビルディングからJR線沿いを徒歩で南下。MJは勤め先の汐留からやはり徒歩で北上。「出くわしたところで、飲もう」ということにしていた。
まさか、有楽町の有名居酒屋「日の基」で合流するとは思っていなかったが、お互いの距離を考えると「焼き鳥横丁」辺りで会えるのではないかと考えていた。
ガード下の「焼き鳥横丁」は今日も焼き鳥を焼く白煙がもうもうと立ち上がっている。ぼんやりと薄暗くなる町並みの向こうからMJが歩いてきた。
計算通り。
この「焼き鳥横丁」、JR線のガードをトンネル状にくり抜いた、僅か数十メートルの間に4~5軒の「焼き鳥屋」が密集する。
その中で、最も賑わいを見せるのが「もつ焼き」の「登運とん」だ。
この店、営団地下鉄が民営化された際の「ロンドンのパブもいいが、東京の焼き鳥屋もすてがたい」のキャッチで広告にも登場している。その広告ポスターはしっかりと店にも飾ってあった。
オープンエアの店を覗くと、ほどよく2人分の席が空いている。
これはラッキー。この界隈の店に入るにはまずタイミングが全て。何時に行っても大抵は席が埋まっているからだ。
まずは生ビールを貰った。
中ジョッキ、580円は決して安くない。
だが、ジョッキそのものは少しおおぶりか。
東京駅から新橋近くまで歩いたから、だいぶ喉も渇いていた。ビールがやけに喉にヒリヒリする。
つまみは、この店自慢の焼き物を頼んだ。
カシラ、シロ、ハツ(各150円を)塩で。そして、「煮込み」(値段は失念)を。
焼き物はどれも身が大きく。値段はほぼ妥当。「煮込み」は赤味噌でやや薄味。こってり派は少し物足りないか。
隣のテーブルには豪州人が日本人の女性と酒席を共にしている。
外国人は彼だけではない。
先ほどから通路を幾人の欧米人がお店を物色している。
それもそのはず、この「焼き鳥横丁」は欧米人向け旅行ガイドブック「Lonely Planet」の「TOKYO」編に「Yakitori Alley」として紹介されているからだ。
なにしろ、旅先での飲食はとにかく楽しいものだ。
バンコクが楽しいのは、とにもかくにも屋台で食べる食事と酒が醍醐味だからであろう。アジアに来たら、なんといっても食と酒だ。それは、東京においてもいささか変わらない。そして、それは欧米人だけの楽しみではない。東京に住む人間でもお祭りのような屋台の賑わいには十分興味をそそられるはずだ。
店内で食べる店よりも、何故か外で飲む店のほうが人はおおらかになる。それは日常とは違う空気に晒され、心も開放的になるからだろう。
この辺りの雰囲気は確実に他のガード下の店よりも熱気とボルテージは高かった。だから、それに吸い寄せられるように、間断なく人が出入りするのだろう。
MJとはサッカーW杯の話しから、今年生まれた各々の子供の話しまでした。
頭上の高架では山手線と京浜東北線がひっきりなしに行き交い、店の誰もが大きな声で笑い、食べ、飲んでいる。それでも、決して不快な気持ちにはならず、何かベールに包まれたように、思い思いの空間になれるから不思議だ。
生ビールを2杯飲んだ我々は次にホッピー(450円)に手を染めた。
この店はなんと「樽生」だ。
そして、この「樽生」が実に新鮮ですっきりしていた。中味がどんな焼酎かは分からないが、すっきりと喉を通っていく飲み口は掛け値しでうまかった。
酔ったせいか、舌も脳も麻痺してきた。
店の裸電球が人の熱気と焼き物を焼く白煙に溶けていく。
まるで、祭りだ。いや、縁日といったほうが適当かもしれない。
まるで、夢心地にさせてくれる幻のような横丁が真夏の東京にはあるのだ。
わたしが、東京ビルディングからJR線沿いを徒歩で南下。MJは勤め先の汐留からやはり徒歩で北上。「出くわしたところで、飲もう」ということにしていた。
まさか、有楽町の有名居酒屋「日の基」で合流するとは思っていなかったが、お互いの距離を考えると「焼き鳥横丁」辺りで会えるのではないかと考えていた。
ガード下の「焼き鳥横丁」は今日も焼き鳥を焼く白煙がもうもうと立ち上がっている。ぼんやりと薄暗くなる町並みの向こうからMJが歩いてきた。
計算通り。
この「焼き鳥横丁」、JR線のガードをトンネル状にくり抜いた、僅か数十メートルの間に4~5軒の「焼き鳥屋」が密集する。
その中で、最も賑わいを見せるのが「もつ焼き」の「登運とん」だ。
この店、営団地下鉄が民営化された際の「ロンドンのパブもいいが、東京の焼き鳥屋もすてがたい」のキャッチで広告にも登場している。その広告ポスターはしっかりと店にも飾ってあった。
オープンエアの店を覗くと、ほどよく2人分の席が空いている。
これはラッキー。この界隈の店に入るにはまずタイミングが全て。何時に行っても大抵は席が埋まっているからだ。
まずは生ビールを貰った。
中ジョッキ、580円は決して安くない。
だが、ジョッキそのものは少しおおぶりか。
東京駅から新橋近くまで歩いたから、だいぶ喉も渇いていた。ビールがやけに喉にヒリヒリする。
つまみは、この店自慢の焼き物を頼んだ。
カシラ、シロ、ハツ(各150円を)塩で。そして、「煮込み」(値段は失念)を。
焼き物はどれも身が大きく。値段はほぼ妥当。「煮込み」は赤味噌でやや薄味。こってり派は少し物足りないか。
隣のテーブルには豪州人が日本人の女性と酒席を共にしている。
外国人は彼だけではない。
先ほどから通路を幾人の欧米人がお店を物色している。
それもそのはず、この「焼き鳥横丁」は欧米人向け旅行ガイドブック「Lonely Planet」の「TOKYO」編に「Yakitori Alley」として紹介されているからだ。
なにしろ、旅先での飲食はとにかく楽しいものだ。
バンコクが楽しいのは、とにもかくにも屋台で食べる食事と酒が醍醐味だからであろう。アジアに来たら、なんといっても食と酒だ。それは、東京においてもいささか変わらない。そして、それは欧米人だけの楽しみではない。東京に住む人間でもお祭りのような屋台の賑わいには十分興味をそそられるはずだ。
店内で食べる店よりも、何故か外で飲む店のほうが人はおおらかになる。それは日常とは違う空気に晒され、心も開放的になるからだろう。
この辺りの雰囲気は確実に他のガード下の店よりも熱気とボルテージは高かった。だから、それに吸い寄せられるように、間断なく人が出入りするのだろう。
MJとはサッカーW杯の話しから、今年生まれた各々の子供の話しまでした。
頭上の高架では山手線と京浜東北線がひっきりなしに行き交い、店の誰もが大きな声で笑い、食べ、飲んでいる。それでも、決して不快な気持ちにはならず、何かベールに包まれたように、思い思いの空間になれるから不思議だ。
生ビールを2杯飲んだ我々は次にホッピー(450円)に手を染めた。
この店はなんと「樽生」だ。
そして、この「樽生」が実に新鮮ですっきりしていた。中味がどんな焼酎かは分からないが、すっきりと喉を通っていく飲み口は掛け値しでうまかった。
酔ったせいか、舌も脳も麻痺してきた。
店の裸電球が人の熱気と焼き物を焼く白煙に溶けていく。
まるで、祭りだ。いや、縁日といったほうが適当かもしれない。
まるで、夢心地にさせてくれる幻のような横丁が真夏の東京にはあるのだ。
外人さんも多く見受けられるそうですね、築地なども。
でも、こんなOPENな雰囲気って、
あちらでいうBARと同じような感じなんでしょうね。
やぱり風を感じる場所で飲むと
おおらかになっちゃいますよ。
ボクはこの休み中、毎日飲んでます。
でも、体重は順調に落ちてますよ。
居酒屋は「雰囲気」が大勢を占めるのではないでしょうか。
「雰囲気」がよければ、酒も肴も一層おいしくなるのでは?
外にいればなおさらおいしくなりますよね。
だって、友人とやるBBQは市販の肉なのに、そのおいしさは格別ですもんね。
夏はそんな開放的な気分にさせてくれる楽しい季節です。
樽生と瓶詰めのホッピーの違いって分かる?
怪鳥としてのご見解を是非教えて下さい。
ところで、最近ご無沙汰だったホピ研でも開催しましょうか。
三鷹屋酒場がなかなか実現しないから、てっとり早い立ち飲み屋をリストアップしております。
ホピ研、やりましょう!来週は月・木・金ならOK!
確かに樽生のホッピーってあまり見ないね。
そうか、そうか。
今度注意してみようかしら。
さて、次回のホピ研は来週木曜日ということで、末広町に集合しましょう。
まき子さんもいかがですか?
そんな意味をこめて、末広町を選んでみました。
行ったことのないところだから、どうなることやら。