※2024年の話しです。
与野駅に降り立ったのは5年ぶりだな。Sちゃんの舞台を観に行った帰りに、駅前の「かぶら屋」で酒を飲んだ。あれが確か、令和に改元後、初めての「居酒屋さすらひ」だったから。
その与野で仕事を終えて、さてどうしようかと。時刻は16:00。さいたま副都心のビルが間近に見えていて、一瞬そっちに行こうと思った。でもせっかくここまで来たのだから「立ち飲みラリー」でも再開しようか。
与野駅の西口をくまなく歩くが立ち飲み屋はない。次に東口側も歩いてみたが、やはり立ち飲みは見つけられなかった。
嫌な予感がした。
「立ち飲みラリー」京浜東北線編はもしかすると終点大宮を前に途切れてしまうのかと(上中里で「立ち飲みラリー」は一度途切れたことがあるが、その後「いこい」が出来てクリアとなった)。
まぁいい。まだ北浦和で積み残しているお店がある。与野はそれから考えればいい。与野駅を調査して、北浦和に向かった。
「立ち飲みラリー」京浜東北線編北行は長い間、北浦和でスタックしている。原因は2つ。独立してから、時間に余裕がなくなったこと。そして、北浦和に住む友人Mリーと飲む時は立ち飲み屋には行かないから。このため北浦和には行くのに、立ち飲み屋をスルーするということが何度もあった。
今回はソロ活動。思う存分、立ち飲み屋に行こうではないか。
北浦和駅を降りて、まずはふれあい通り商店街をパトロール。新たな酒場が出来たりしてないだろうか。そう思ってキョロキョロしていると、銭湯を見つけた。過去、この通りは何度も通っていたが、銭湯には気づかなかった。通りからちょっと引っ込んだところにあるから、致し方ないのだが、それにしても迂闊だった。
「若松湯」。
ビルの一階にある銭湯らしい。
どれ、酒を飲む前にちょっと一風呂浴びるか。
ビルの中にある銭湯といっても決してモダンな風呂屋ではない。温泉マークの古めかしい暖簾をくぐったらそこはもう昭和レトロな銭湯だ。といっても番台ではなく、フロント式。そこにお父さんが店番をしていた。
風呂の用意をしていなかったから、貸しタオルと石鹸を購入。入浴代とともに支払った。
浴場はえんじのタイル。ペンキ絵はなく、そのかわり青と黒のタイルにお湯が流れ落ちている。古い銭湯だと思うのだが、なかなか珍しい演出を施している。
湯船は関東の銭湯らしく浴場最奥に2槽。泡が発生バイブラ付き。なお、この銭湯の詳細については「散歩の達人」のweb記事が詳しい。それによると創業は1950年。なんと今年で75周年を迎える。
風呂の湯は井戸水を薪で沸かす昔ながらの方法を今も実践しているという。薪による沸かし湯は湯が柔らかいらしい。
らしいというのは、自分、それを体感出来ていないから。
いくつもの湯船がある銭湯はいいものだが、自分はこの2つの浴槽しかない伝統的な銭湯が好きだ。あれこれ悩まなくていいし、お風呂に入りに来ている人を定点観測できる。ただ伝統的な銭湯は湯温も高い。したがってお風呂から上がるのも早くなってしまう。
湯上がりにちょっとフロントで休んでいこうとも思った。そこには漫画がたくさんあったし、ビールだってある。でも今宵の立ち飲みの方が優先だ。
さて、飲みに行くとするか。
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