
「晩杯屋」に向かう途中、道路の対岸にある商店街に見えた「ときわ食堂」。只者ではないと思わせる雰囲気。絶対にうまいなと思わせる店構え。食べログで調べると、「ときわ食堂」は2店舗あることが分かった。元祖は庚申塚の店、「食べログ」点数は3.59。そして自分が目撃したのが「駅前店」。同点数は3.49。後者の方が点数は低いが、それでも充分にレベルが高い。
では、行ってみるか。
店構えは新しく清潔だ。店内は満席で一組の客が待っている。少しして、席に通された。基本、食堂だから、客の回転は早い。二人用のテーブルに座り、さて何をいただくか。
左隣は老夫婦とその姉妹。瓶ビールを飲んでいる。右隣は瓶ビールのみ。対面は学生風。その隣はおっさん一人で酒なし。更に、その隣は女子一人で瓶ビール。ビール率がかなり高い。
さて、ならばと、「レモンサワー」に賭けてみた。450円は安くはない。つまみは「ポテトサラダ」。
この「レモンサワー」、思っていたものよりも良かった。案外、焼酎が薄いんじゃなかと懸念していたが、それほど薄くもなく、レモンエキスも濃かった。何よりもレモンが浮いていて、本格だった。いや、本格的なのは「レモンサワー」だけではなかった。「ポテトサラダ」だって抜群にうまかった。さすが食堂である。
「天国に一番近い町」と巣鴨を評したのは、マーシーこと田代まさし氏。だが、その町の食堂には老人は少ない。値段設定が高いからか。それとも定食が揚げ物中心だからか。
その定食で、同店の名物が、「エビフライ」らしい。大きなエビが二尾、或いは三尾、チョイスしてオーダーできるらしい。〆は、この料理にしようと決めた。
一人客のおっさんは酒を頼んでいないため、テーブルには水以外に何もなく、手持ち無沙汰だ。その隣の女子は瓶ビールから、「レモンサワー」に切り替えた。なかなかやるじゃないか。
自分は「レモンサワー」のお代わりとともに、「エビフライ」二尾とごはんの中盛りを頼んだ。この店の特徴として、定食と単品という二者択一ではないことが挙げられる。定食ならば、強制的に汁物や小鉢がついてくるが、それを望まなければ、ごはんのみが選べる。だから、お財布にも優しく、お腹にも優しい。
そして、出てきた「エビフライ」。二尾のエビがオブジェのように飾られている。確かにこんな大きなエビフライは久しぶりに見た。
衣はサクサクでうまい。大きいから食べごたえも充分。これは自慢するだけのことはある。飯も水加減がよく、申し分なし。思わず、お代わりしたくなった。
「ときわ食堂」の駅前店は王道で定食屋だった。自分はどちらかといえば、酒場側に振れている食堂が好きだ。ホッピーや酎ハイがあれば最高だが、場所柄、そういう訳にもいかないのだろう。ともあれ、酒も料理も楽しめた。いつか、庚申塚の店にも行ってみなければと、店を後にした。
飲める定食屋で水口食堂よりも敷居が低い感じで一時ハマりました。
京成高砂にも「ときわ食堂」っていう飲める食堂があります。「ときわ食堂」に共通点ありすぎ。もしかしたら、関係あるかもよ。
豊島区の南長崎というところですよ。
この近所にある町中華「松葉」がどうも大盛況らしいです。藤子不二雄Aさんの「まんが道」で度々登場する町中華です。
トキワ壮ミュージアムが話題になって久しいですが、自分としては「なんで今更」という気持ちがあります。