スープ専門店の「Soup Stock Tokyo」が、今年もやってくれた。6月22日(金)、同店からスープがなくなり、カレーのみ提供されたのだ。
なんとも大胆な企画。ワクワクするではないか。遠山 正道氏らしい、あっといわせる企画である。
その日に先駆けて、「Soup Stock Tokyo」では、6月18日(月)より、「Curry Stock Tokyo」と銘打ち、6週連続、計12種類のカレーが提供されている。
おっさんも負けじと、「Soup Stock Tokyo」に足を運んだ。
6月18日(月)上野エキュートにある「Soup Stock Tokyo」を訪問。
「カシューナッツのホッダ(スリランカ風ココナッツカレー)」。
ホッダというのが、何を指すのか分からないが、おそらく、スリランカの鰹出汁を用いた煮込み料理とごはんのことを言うのだろう。
スリランカカレーの特徴は、魚出汁とココナッツミルクにあるという。ココナッツミルクのせいか、カレーソースは、ほどよい黄色だ。スパイシーな味わいに、ココナッツミルクのマイルドさ、そのベースに通奏低音のように流れる鰹出汁。これ絶対、日本人好きでしょう。ココナッツミルクの影に隠れたマイルドな甘さはカボチャの風味。北伝の仏教しか、我々が知らないように、南伝のカレーに、ボクらはようやく気がついた。
ごはんはジャポニカ米。白ごまがまぶされている。付け合わせのアチャールがまた秀逸。カリフラワーの付け合わせもアチャールか?これはいい!
「Soup Stock Tokyo」は、ごはんの大盛は無料。普通盛サイズで約250gくらい。880円。
6月19日(火)再び、上野エキュートにある「Soup Stock Tokyo」を訪問。。
「ぶどう山椒の麻婆カレー」
麻婆カレーという試みは、これまでも何度かお目にかかった。麻婆豆腐とカレーという別の料理のみっくすは、時には麻婆豆腐が強くなり、時にはカレーが強くなったりした。けれども、この「ぶどう山椒の麻婆カレー」は、両者五分と五分。麻婆豆腐も楽しめ、カレーも楽しめた。「ぶどう山椒」というものがどういうものか分からないが、痺れるような山椒の辛さが口にほどよく、おいしかった。
ごはんは、白ごまごはんと玄米が選べたが、タッチの差で売り切れ。あえなく白ごまごはんと相成った。800円。
6月22日(金)、丸の内オアゾ店に。
2種がけセットは、この日1日だけのスペシャル。前述したとおり、この日の「Soup Stock Tokyo」ではカレーのみが供される。
ボクがチョイスした2種がけは、「サンバール(豆と野菜のスパイスカレー)」、そして、「豚トロのビンダルーカレー」。迷わず、この2種類を選んだ。サンバールは、南インドの「サンバル」かしら。いわゆるベジなカレーである。スパイスが効いていて、抜群に旨かった。一方の「ビンダルー」は、ゴアを中心とする西インドのカレーソース。南欧との貿易によって、アレンジされた独特のカレーだ。
つまり、今日ボクがオーダーした二種がけは、南インドと西インドの邂逅だった。スパイスの宇宙が、眼前にて展開されている。その宇宙は、時に混じり合い、絶妙のハーモニーを奏でている。
インドカレーは皆同じではない。「サンバール」のコクと「ビンダルー」の酸味。この一杯で、ボクは再びインドに旅立った。
ごはんはジャポニカ米の白ごまごはん。950円。
当日は、イエローサムシングの提示で、「ラッシー」サービス。この「ラッシー」が本当においしかった。
ありがとう、「Soup Stock Tokyo」。ちなみに、この日並ぶ列に、一人ひとり対応してくれた店員さんの見事なホスピタリティー。しょぼいおっさんにも優しく接してくれた!
最高なカレー企画。その旅はまだまだ続く。
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