かしこまらず、ちょっと様になる居酒屋ないかしら。ちょっと気が利いていて、客のもてなしに耐えうる。これまで訪れた居酒屋を思い浮かべる。
「シンスケ」か「神田 新八」かなぁ。
予約をいれようと連絡すると、あえなく満席。それならばと鮨屋に。あ、でもボクにはそんな予算がない。
BザイのY田社長、O部長には大変お世話になっており、そのお礼をするため、一献企画した。これはヘマできない。
熟考に熟考を重ねて、新橋の「三州屋」にした。しょぼい?いやいや、割烹ですよ。一応。
実は初訪問。
昔から、この店は前を通り過ぎるだけ。いつか行ってみようかと思い続け、はや20年。ようやくその時が訪れた。
大衆割烹と言いながら、実はそれほど安価ではない。生ビールは、620円。だけど、周囲の店に差をつけられてしまったか。数年前には30円程度の値下げを敢行。500円台にしたものの、それでもまだ高い。
大衆割烹って。
昔は、いい時代だったんだろうなぁ。時代がもはや違うというのを如実に示したのが、神田の「三州屋」の閉店。これも時代なのか。
大衆はかつてから、果たして地盤沈下したのか。それとも割烹が絶滅したのか。
「刺身の盛り合わせ」をいただき、次々と肴をオーダー。メニューは多く、それなりに飽きさせない。おかげで、Oさんには大好評だ。
とりわけ、Oさんは、「トマトハイ」(450円)が気に入ったらしく、何杯もお代わりしている。ボクはボクで、「きゅうりハイ」(450円)を。でも、酎ハイが一杯450円はちと高いな。
団塊の世代が引退し、2ndベビーブーマーが壮年に。たくさん酒を飲む世代が減っていくことを考えれば、「三州屋」の未来は明るいとは言えない。
肴はいずれもおいしくて、酒にも満足した。けれど4人で2万8,000円はちょっと想定外。
でも、Y田社長をはじめ、喜んでくれたので、結果的によかった。
食事して軽く一杯程度ならいいんですけどね。
でも、このままでは、神田のようになってしまいかねませんね。
ああいう客さばき出来るお姉さんは酒場に貴重。
多分、どこかで、ご活躍されていると思います。