居酒屋さすらい 1967 - 夜景がやけにきれいやんけ - 「オーシャンディッシュ クオン」（港区海岸）

本来なら、「居酒屋さすらひ」には登場してはいけないお店なんだけど。でも楽しくお酒を飲んだら居酒屋かなって思うから、「居酒屋さすらひ」には「サイゼリヤ」が出てきたりする。この高級レストランも居酒屋って書いたら怒られるかなって思うんなけど、楽しくお酒飲めたし、ご飯もおいしかったし。

今時、バブルじゃないんだから、ウォーターフロントでディナーっていうのもなかなかない。パーク芝浦ビル14階。東京湾を一望するロケーション。

「オーシャンディッシュ クオン」。

最近、24Vのあるデータベースを作っていたんだけれど、毎回泣かせてくれたのが、UDトラックス。だから、もうクオンなんて単語は聞きたくもない訳。情報開示が求められているのに、全く情報がないんだから。話しは脱線したけれど。

お料理はコースで。

カルパッチョとか、マリネとか、ポワレとか。なんだかよく分からないのばかりが来たけれど。どれもこれもおいしくて。しかも、白ワインがまた最高においしかったから、ガバガバと飲んだ。酸味はなく、口に残る嫌なまとわりも感じなかった。普段、安酒ばかり飲んでいるから。こういうときに、その有り難みを感じる。

そして、パンがまた秀逸だった。柔らかくてクラムがふんわりしている。思わずおかわりを2度もしてしまった。

白ワインを何杯空けただろうか。注がれるままに飲んでしまう。あぁ罪な酒よ。

個室を出てトイレに行く途中、テーブル席を通ると、なんとも店内はロマンチックなムードに包まれていた。男女、女女が夜の海を見ながら、食事をしていた。

夜景がやけにきれいやんけ。

心の中でそう思った。

食事はおいしいし、景色も素晴らしい。腹も満たされた。でも、なんだか気持ちは満ち足りない。何が欠如しているのか。何を欲しているのか、それすらも分からない。でも、なんだか衝動的に叫びたくなった。叫ぶことが出来なかったから、とある人にクダをまいた。

会は20時半にお開きになった。

なんだか、まだまだ飲み足りないと感じたまま電車に乗った。