
急遽、汐留のコンラッド東京で某社の記者会見を行うというFAXが流れてきた。いつもならば、そういう突発的な会見はいかないことにしているのだが、今回は別。講演のテーマに関連がありそうなので、そこはしっかりとチェックしなければと出かけた。
コンラッド東京の豪華さに圧倒されながら、記者会見の取材を終え、さてどうしようかと新橋まで歩いて、ひとつアイデアが浮かんだ。豪華なホテルに行った後は、思いっきりみすぼらしい酒場に行こうではないかと。どこに行こうかなと思案しながら歩いていると、「あぁ、あの自販機だけの角打ちに行ってみようか」とひらめいた。
第一京浜沿い、JRAの近く。昔はずいぶんその店の前を通ったものだが、ここ最近は全くご無沙汰。
店に行ってみると、数人の先客がいた。酒を飲んでいる人は皆無。数人の客は仕事の休憩に出てきたような人で、缶コーヒーを飲み、タバコを吸っている。
店の中央にテーブル。両サイドに自販機がズラリ。ある意味圧巻。ある意味、「帰れマンデー」。
さて、何を飲もうか。かつては生ビールの販売機もあったようだが、今はない。ここは缶ビールかなと自販機の前に立つ。今どき、ビールの販売機も珍しい。
チョイスしたのが、「麦とホップ」(150円)。そして、つまみも自販機で。「味ごのみ」みたいはスナック。
だけど、リラックスできなかった。
何故か、テーブルが相席になった男がいた。自分よりも10歳くらい年上。その男は眉間に皺を寄せ、いやぁなオーラを出していた。自分は、この男とテーブルを挟んで相対していたのだが、時折男は、自分の方を見る。何か言いたいのか。とてもいやぁな雰囲気である。だから、結局、「麦とホップ」の画像も、スナックのつまみも撮れなかった。しかも、店の外観もボケボケになってしまった。
結局、リラックスできず、「麦とホップ」、一本限りで退いた。
自販機だけの角打ちといえば、有楽町の「食安」が有名だ。だが、「食安」は早い時間に行けば、有人である。しかし、「ベンダースタンド 酔心」は、完全無人。そりゃ、二階には母体の酒屋はあるにせよ、店舗に人がいない角打ちは珍しい。
いつか、タカアンドトシもここを訪れるかもしれない。
ラララ無人君、ラララ無人君。
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