目指せ！独立リーグ 草野球日誌 ♯4 「故障発生」

　実は左足膝の十字靭帯が痛い。４月22日の対レッドクロス戦で痛めたものなんだけど、これが、意外にもかなりの痛みを伴った。その夜は寝返りをうつ度に膝内側に激痛が走り、翌日はまともに歩けないような状況だった。２～３日で治るだろうとたかをくくっていたが、ちっともよくならず、この日の東京スピリッツ戦を迎えたのだった。
　４月29日の柴又。矢切の渡し、東京都側乗り場すぐ横のグラウンドは前日の春雷が嘘のように晴れ渡り、夏の暑さすら感じさせる。
痛いのは左足膝だけではなかった。その局部を庇うせいか、18歳のときに骨折した左足くるぶしも痛い。
　コンディションはあまりいいとはいえなかった。

　東京スピリッツは攻守まとまり、非常に統制のとれたいいチームだった。
　結果は0-17。
　我がチームの安打は僅か２本。
　そしてわたしは、１打数０安打。四球１。
　無安打に終わると気分は悪い。

　相手投手はコントロールが抜群だった。
　コントロールがいい投手は直球に的を絞って思い切りいくのが得策だ。
　実際、この投手はわたしに投じた全10球のうち、スライダーは僅か２球しか投じず、あとは全てストレートで押してきた。
　だが、わたしは２回表、先頭打者として回ってきた打席。内角直球にややさしこまれ、２塁ゴロに倒れる。
　次の打席はストレートの四球。
　足の痛みを言い訳にしたくはないけれど、安打を打つことはできなかった。

　１打席凡退すると打率が急降下するのが悩ましい。
　今季、５打数４安打、.800の打率は.667に。
　1.600あった長打率も1.333に。
　とにかく、安打を重ねてチームに貢献したい。

　一方、守備の面だが、これも年齢とともに衰えを隠せない。
　いや、ただ単に野球センスのなさなのか。
　左翼の守備で正面定位置の飛球をポロリ。
　その後、２球ほど飛球を処理したが、自信なさげな捕球だった。
　打撃より守備のほうが好きだったのに…。
　この点も今秋の入団テストに向けた課題のひとつになった。

　阪神タイガースの金本知徳選手は今年39歳になった。
　未だフルイニング出場を続け、力強いフルスイングはその年齢を感じさせない。
　一方、たかだか、連戦といっても１週間１試合の草野球でへばっている36歳のオレ。
　スタミナ面も大きな課題だ。
　ちなみに北信越チャレンジリーグは年間72試合でリーグ戦が展開される。
　その長丁場に耐えなければならない。

　「４番左翼」。
　同じ境遇にある金本選手を見習いたい。