北千住から帰宅するルートは2つある。
メトロに乗って、西日暮里で乗り換えるルート。そしてJRで日暮里乗り換えのルート。前者の方がショートカットするが運賃は高い。だから最近は後者の道のりで帰宅する。今回、北千住駅の上りホームに降りると、目の前に駅そばがあった。
「そば処」。
屋号はない。こんな店あったっけ? しかもホームに。
迷わず入ることにした。
券売機で「かけそば」を探す。
あった、あった。え? 270円。
嘘だろ。今時、この値段で営ってけるのか?
上野の「爽亭」でも「かけそば」は300円台になったのに。ただ、種物は400円台後半なので、値段のギャップは理解できないが、とにかく、この価格はグレート過ぎないか。
NREが跋扈する中、この「そば処」の決意というか、腹の括り方といったら。
食券を出して、厨房に、「そばお願いします」と告げた。店員さんにリスペクトを込めて。
やがて出てきた、「かけそば」のつゆは黒く、そばはぶよぶよ系の茹で置き。
でも、やはり飲酒後、〆の「かけそば」は俄然うまい。
節系のお出汁の香りが素晴らしく、一気にそばを手繰る。天ぷら系なら、果たしてどんな世界が待っているのか、夢は広がる。
お値段以上。
どっかの家具屋さんのコピーだが、それくらいの衝撃。
北千住のホームには、まだ駅そばのロマンが残っていた。
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