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横浜ベイスターズがDeNAに買収されてからの、経営改革は目覚ましいものがあった。とりわけ、集客力には秀でていて、ベイスターズファンの、ボクの友人らはチケットが取れないと、よくぼやいている。30数年前の横浜スタジアムは閑古鳥が鳴いていた。トランペット部隊もいなくて、太鼓だけで応援していた。いや、20年くらい前も、余裕でスタジアムには、入れた。それが今や、チケットを確保するのも難しい。DeNAの改革の賜物である。
その経営改革で、これは!と思うのが、もう一つある。クラフトビールの販売だ。これは、ビールメーカーのしがらみの中で、大きな変革だと思う。よくも出来たなとも思う。しかも、地味に販売する訳でなく、ビアガーデンと称し、球場の外周で大々的に行っている。
クラフトビールは全2種類。「BAYSTARS LAGER」と「BAYSTARS ALE」をそれぞれ発売してきた。下面発酵と上面発酵。その2種に加え、4種類のビールを追加したのを機に、ちょっと出かけてみた。
観戦チケットをようやくゲットし、スタジアムへ。関内駅側の正面口側に、設営されているビアガーデンにはたくさんの人。ハマスタって、こんなに活気があったっけ?
しかも、クラフトビールを買う人は長蛇の列。人混みが嫌いな熊猫は、これだけでもうイヤになった。しかし、とにかく一杯だけでも飲もうと列に並ぶこと十数分。ようやくオーダーができた。
クラフトビールは、先述のものに加え、「バイツェン」、「アンバーエール」、「IPA」、「ホワイトラガー」、そして、「ポーター」。うむむ、悩む。だが、ここは一点勝負。「IPA」に。3列の販売には、若い女性が対応。いかにもIT企業の戦略らしい販売形態だ。
クラフトビールの値段は一律800円/一杯。正直、高いうえ、内容量も少ない。350mLはなさそう。スタジアム内だし、まぁこんなものだろうと納得する。
ビールは素晴らしくうまかった。それもそのはず、ビールの醸造に木内酒造があたっている。ということは、これはネストビールのOEMなのか。なお、クラフトビールの醸造に、木内酒造の他、横浜ベイブルーイングも担当している。だが、解せないのは、何故に横浜ベイブルーイング一本で、展開しなかったのか。醸造量の課題があるにせよ、何故県内のブルワリーが担えなかったのか。国内ビール発祥の地として、疑問に残るやり方である。
もう一つ残念なことが。ビアガーデン内には、キッチンカーが幾つか出ていて、つまみや食事ができるのだが、いちいちまたそこに並ばなければならないのが苦である。ビールで並び、またキッチンカーに並ぶ。こっちは、早くビールが飲みたくて仕方がないのに。なかなかありつけないビールとつまみ。独立した事業者としてキッチンカーを参画させているため、販売方法はビールと別にするしかないが、この課題をクリアすれば、ビールもキッチンカーも売り上げはまだ伸びると思う。少なくとも、自分には、もう一杯飲みたいという思いがあった。
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