「チャレンジしろよっ」
(意味ないっス)
上野アメ横の居酒屋「銘酒のたる松」に最近続けて出没した。
上野御徒町に会社が移転してからというもの、すっかりこの界隈が気に入っている。猥雑であり、どこか古臭い雰囲気がいい。
上野駅が近いこともあり、東北や北陸地方の食堂やら居酒屋を多く見かけるのも郷愁を誘う。
「赤いランプの終列車」(唄 春日八郎)の世界である。そして「おっかさん!」の世界である。
さて、初めて「たる松」の暖簾をくぐったのはN本エーシーエスのC葉さん(このイニシャルトーク、バレバレじゃないか)と。たる松の2階に通されたボクとC葉さん。コの字カウンターに腰掛け、まず生ビールを注文した。
C葉さんと飲むのは実に5年ぶり。あの時は横浜駅西口の居酒屋でご馳走になったっけ。
再会を祝って乾杯した。
カウンターには近所の飲み友達が集ったグループと若いカップル。そして、奥の座敷はサラリーマンの一団がわいわい楽しく飲んでいた。
コの字カウンターにはひとりのおばちゃんの仲居さんがついている。カウンターの中で調理は行われない。肴は全て一階の調理室から運ばれるようだ。
「こうして飲むのは5年振りですね」と言うと、C葉さんは「そうだっけ?」と返してきた。当時、相模原で取材をした帰り道、居酒屋に立ち寄り、飲んだことをC葉さんはすっかり忘れているようだった。
5年前、ボクはまだ20代であり、C葉さんももう少し若かったように思う。20歳近く歳が離れているというのに、5年経った今もこうして一緒に酒が飲めるという関係を保てるというのが嬉しいし、なんとなく不思議な気もする。
C葉さんの経歴は5年前にも尋ねたような気がする。だが、その記憶もすっかり薄れ、もう一度訊いてみた。
「飛行機が好きでAGSという会社に入ったんですよ」とC葉さんは言った。
AGSとはエアポート・グランド・サービスという会社で空港全般の様々なサービスを請け負っている企業だ。ボクも学生時代、AGSで飛行機の掃除のバイトをやったことがある。もっとも、C葉さんは羽田、ボクの勤務地は成田だったが。
C葉さんの夢は「パイロット」だったという。
そう言って、C葉さんはかんぱちの刺身に箸をつけた。
かんぱち、鮪、ハマチの刺身3点盛りは950円。さらし鯨やままかり酢など、代表的な居酒屋料理が多く、「たる松」は居酒屋の王道をいっているが、料金的には決して大衆的な居酒屋とはいえないだろう。
瓶ビールを2本追加し、ボクとC葉さんは別れた。
サっと飲んでサっと帰る気持ちのよい飲み方だった。
一方、気持ちよくない飲み方もある。
「たる松」の2回目の訪問は、土曜日の昼下がり、午後3時のことだった。
土曜出勤して、原稿を書き終えたボクはいつもひとりで土曜出勤しているシャチョーに呼び止められた。
「どっか行こうか?」
「どっか」と彼が言うのは例によって飲み屋のことである。
ホントは早く家に帰ってパ・リーグのプレーオフ、1stステージを見たかったんだけど、仕方ない。
こうして、シャチョーとボクがぶらぶら街中を物色して午後3時頃から開いていた居酒屋が「たる松」であった。
一階のテーブル席に陣取り、例によって瓶ビールで乾杯。ビールはサッポロのラガー。
「苦いなぁ」
などと鼻の下に泡をつけたシャチョーは、昼下がりから飲めることに満足そうだった。
さすがにこの時間から飲んでいる客は少なく、10ほどあるテーブルのうち、我々を含め3組だけ。
窓越しから外の風景が見える。週末のアメ横はひといきれだ。
アーミーグッズで有名な中田商店の裏手にある、「たる松」の通りは小僧の姿ばかりが目立つ。
さて、シャチョー。更に例によって世間話をするわけでもなく、仕事の話し一辺倒。そして決まり文句が炸裂する。
「稼ごうぜ」
いやはや、参った。
ただでさえ、土曜出勤でくたびれているのに、挙句の果て、説教かい?
その間、瓶ビールは次々と空いていき、その度におばちゃん仲居が瓶ビールを運んでくる。
つまみは、冷奴、厚揚げ。そして何故かシャチョーが決まって注文するポテトフライ。せっかくだから、お刺身と真澄の樽酒で景気よくいきたいものだった。そうでなければ、 早く家路に着かせてくれ。
結局、瓶ビール5本。すっかり酔わされ解放された。
しかし、それよりもシャチョー。
「金持ってるか?」はひどいんじゃないかい?
結局、お代4,200円はボクが立替たのだった。
あんた、お金持ってなくて、ボクを誘ったのかよっ!!
(意味ないっス)
上野アメ横の居酒屋「銘酒のたる松」に最近続けて出没した。
上野御徒町に会社が移転してからというもの、すっかりこの界隈が気に入っている。猥雑であり、どこか古臭い雰囲気がいい。
上野駅が近いこともあり、東北や北陸地方の食堂やら居酒屋を多く見かけるのも郷愁を誘う。
「赤いランプの終列車」(唄 春日八郎)の世界である。そして「おっかさん!」の世界である。
さて、初めて「たる松」の暖簾をくぐったのはN本エーシーエスのC葉さん(このイニシャルトーク、バレバレじゃないか)と。たる松の2階に通されたボクとC葉さん。コの字カウンターに腰掛け、まず生ビールを注文した。
C葉さんと飲むのは実に5年ぶり。あの時は横浜駅西口の居酒屋でご馳走になったっけ。
再会を祝って乾杯した。
カウンターには近所の飲み友達が集ったグループと若いカップル。そして、奥の座敷はサラリーマンの一団がわいわい楽しく飲んでいた。
コの字カウンターにはひとりのおばちゃんの仲居さんがついている。カウンターの中で調理は行われない。肴は全て一階の調理室から運ばれるようだ。
「こうして飲むのは5年振りですね」と言うと、C葉さんは「そうだっけ?」と返してきた。当時、相模原で取材をした帰り道、居酒屋に立ち寄り、飲んだことをC葉さんはすっかり忘れているようだった。
5年前、ボクはまだ20代であり、C葉さんももう少し若かったように思う。20歳近く歳が離れているというのに、5年経った今もこうして一緒に酒が飲めるという関係を保てるというのが嬉しいし、なんとなく不思議な気もする。
C葉さんの経歴は5年前にも尋ねたような気がする。だが、その記憶もすっかり薄れ、もう一度訊いてみた。
「飛行機が好きでAGSという会社に入ったんですよ」とC葉さんは言った。
AGSとはエアポート・グランド・サービスという会社で空港全般の様々なサービスを請け負っている企業だ。ボクも学生時代、AGSで飛行機の掃除のバイトをやったことがある。もっとも、C葉さんは羽田、ボクの勤務地は成田だったが。
C葉さんの夢は「パイロット」だったという。
そう言って、C葉さんはかんぱちの刺身に箸をつけた。
かんぱち、鮪、ハマチの刺身3点盛りは950円。さらし鯨やままかり酢など、代表的な居酒屋料理が多く、「たる松」は居酒屋の王道をいっているが、料金的には決して大衆的な居酒屋とはいえないだろう。
瓶ビールを2本追加し、ボクとC葉さんは別れた。
サっと飲んでサっと帰る気持ちのよい飲み方だった。
一方、気持ちよくない飲み方もある。
「たる松」の2回目の訪問は、土曜日の昼下がり、午後3時のことだった。
土曜出勤して、原稿を書き終えたボクはいつもひとりで土曜出勤しているシャチョーに呼び止められた。
「どっか行こうか?」
「どっか」と彼が言うのは例によって飲み屋のことである。
ホントは早く家に帰ってパ・リーグのプレーオフ、1stステージを見たかったんだけど、仕方ない。
こうして、シャチョーとボクがぶらぶら街中を物色して午後3時頃から開いていた居酒屋が「たる松」であった。
一階のテーブル席に陣取り、例によって瓶ビールで乾杯。ビールはサッポロのラガー。
「苦いなぁ」
などと鼻の下に泡をつけたシャチョーは、昼下がりから飲めることに満足そうだった。
さすがにこの時間から飲んでいる客は少なく、10ほどあるテーブルのうち、我々を含め3組だけ。
窓越しから外の風景が見える。週末のアメ横はひといきれだ。
アーミーグッズで有名な中田商店の裏手にある、「たる松」の通りは小僧の姿ばかりが目立つ。
さて、シャチョー。更に例によって世間話をするわけでもなく、仕事の話し一辺倒。そして決まり文句が炸裂する。
「稼ごうぜ」
いやはや、参った。
ただでさえ、土曜出勤でくたびれているのに、挙句の果て、説教かい?
その間、瓶ビールは次々と空いていき、その度におばちゃん仲居が瓶ビールを運んでくる。
つまみは、冷奴、厚揚げ。そして何故かシャチョーが決まって注文するポテトフライ。せっかくだから、お刺身と真澄の樽酒で景気よくいきたいものだった。そうでなければ、 早く家路に着かせてくれ。
結局、瓶ビール5本。すっかり酔わされ解放された。
しかし、それよりもシャチョー。
「金持ってるか?」はひどいんじゃないかい?
結局、お代4,200円はボクが立替たのだった。
あんた、お金持ってなくて、ボクを誘ったのかよっ!!
うちの会社にもそんな人いますが
土曜出勤までして、イヤですよねぇ。
会社でいつも楽しく飲む仲間たちは
飲みの場では絶対に仕事の話はしません!
だから、いつも皆であつまるのかも。
シャチョー、相変わらずだなー。
しかし、今は・・・。体力的、精神的に厳しいです。
今回の「居酒屋放浪記」は辛い話しを書いて、暗い回でしたが、最後まで読んでいただき、まき子さん、今pありがとうございます。
それと、今p、「チャレンジしろよっ」にまたもや反応してくれて重ねて感謝!!
「たる松」なら使えそうだよね。
しっかり返してもらうのだぞよ。切り出しづらいだろうけど・・・・。
でも、多分千円損しているかも。まぁ、仕方ないか千円は。
しかし、金持ってない人から稼ごうぜって言われても・・・。
自分の給料を犠牲にして金持ってないんなら、偉いけど。
怪鳥のとこはこんなエピソードないの?
しかし、割り勘課長は割り切れなかったら、どうすんの?
まさか、1円多く出して恩に着せようとしたりなんかして。
飲みに行きたくない奴選手権だっけ?
世の中いろんな人がいるんだぁね。
ボクもへべれけにならないようにしないと。
怪鳥に嫌われては困るね。