もみじではなく、もみぢというところに元祖の矜持が溢れている。
高津堂の「元祖もみぢ饅頭」。
誰が買ってきたのか、それとももらってきたのか、我が家の冷蔵庫にあった。賞味期限が切れるまで静観していたが、誰も食べる気配がないので、食べることにした。
もみじ饅頭数々あれど、その元祖は高津堂らしい。1906年に高津常助さんが考案されたという。2年後には120年を迎えるってすごい。
知らなかった。
もみじ饅頭といえば、やっぱり、「にしき堂」がすぐに思い浮かぶ。これはもう広報力と店舗数、すなわち資本力の問題なのだろう。その「にしき堂」なら、何回か頂いたことがある。だが「高津堂」は初めてだ。
まず、パッケージが素晴らしい。元祖を感じさせるレトロな袋。2頭の鹿がそっぽを向いている。しかとしとくか。
袋を開けてご開帳。出てきたもみぢ饅頭は、「にしき堂」とは形がちょっと形が違う。「にしき堂」は丸くデフォルメされているが、「高津堂」はリアルなもみじ形だ。そして「にしき堂」よりも饅頭自体はやや小さく感じる。
ただ、自分は小さい方がいい。スイーツでお腹いっぱいにはなりたくないから。その点、「もみじ饅頭」って、ちょうどいい大きさだ。例えば、「萩の月」って、ちょっと大きいんだよね。
そして、もみじ饅頭のいいところはカステラ状のスポンジがうまいこと。
カステラ? そう、厳密にいえば、もみじ饅頭って饅頭ではないよね。
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