「日の丸ウイスキー」を出て、満を持して「ヨット食堂」へ。
飯を食いながら、もう一杯いくか。
ところが、店の前まで行ったら、「本日貸切」だって。
ついてねー。
心当たりはないし、基本的にさすらふ時はネット検索はしないのが自分ルールだけど仕方ないのでネットで検索した。
「石岡 町中華」って。
すると、「ヨット食堂」に別店舗があることが分かった。
助かった。
ただ、歩くとちょっと距離がありそうだが、とりあえず行ってみようと思った。
石岡は完全なクルマ社会のようである。駅の近くなのに歩いている人は皆無。そして道路の交通量は多い。
少しすると、大きな交差点に出て、ほどなくしてお店に着いた。
ロードサイドのお店は駐車場もあり、店舗自体もきれいだった。
店内は子どもらがたくさんいて、賑やかだった。何かの会が終わったらしい。4席のうち2席に先客がいるカウンターに腰掛けた。
目の前の厨房にいるのは女性2人。お2人とも、おきれいだが、かつてはもっと…、などと失礼なことを思った。顔が似ているから姉妹かご親戚かなとも思う。
頭上の壁に貼られた短冊メニューは料理の数が豊富。さて、何を飲もうかな。
チューハイ(450円)はあるのだが、緑茶ハイやレモンハイしか記載はなく、プレーンがない。厨房のお姉さんに、プレーンって言って通じるかしら。
結局しどろもどろで「味のしないチューハイはないんですか」。
確か、そんな聞き方をしたと思う。
通じるわけがない。
お姉さんは一瞬、キョトンとして、「あ、炭酸割りね」と言った。
「そうそうそれ」。
一気に打ち解けた様な気がした。
チューハイが運ばれてきたが、可愛らしいコースターを敷いてくれた。その何気ないことがちょっと嬉しかったりする。
おつまみは「餃子」をチョイスした。4個で350円。
サイズも個数もちょうどいい。
お店は繁盛していて、お2人は大忙し。けれど、手際よくお料理を作っていく。その仕事ぶりは見ていて気持ちがいい。途切れることなく、仕事をしているものだから、チューハイのおかわりのタイミングが難しい。そんな空気を察知したのか、「オーダーがあったら言ってくださいね」と声をかけてくれた。
「あ、チューハイおかわりください」。
すぐさまお願いした。
〆は「ラーメン」と決めていた。450円のラーメンは、恐らく昔ながらの朴訥な中華そばだろう。「カツ丼」にも気持ちは揺れたが、ボリュームがありそうだし、ここは「ラーメン」で勝負をかけよう。
3杯目のチューハイとともに、「ラーメン」をコールした。
子ども客は帰り、平穏を取り戻した厨房は「ラーメン」の取り掛かりも早く、やがてすぐに「ラーメン」は出てきた。
予想通りの素朴系。一口いただくと、ホッとした気持ちになった。思った通りの優しい味。
本当にうまい。
このお店が東十条にあったらなとふと思った。もしかすると週3て行くかもしれないなって。
今宵の石岡は2店舗ともいいお店に巡り会えた。
これで気持ちよく家路につける。
駅前は店主のひとりオペで、できあがった料理をカウンターに一席分空いてるスペースに取りに行くんです。で、その場所に下げに行くのです。
そのスペースに座ろうとして「そこ座らないで」って制止された客がいます。知らない客は面食らいます。
別店は熊猫さんがレポされたとおりほんわかして家庭的でした。
常陸国府も見に行ったんだけど。加藤剛さんが演じた平将門は民衆の味方で描かれていましたが、現地の記述を見たら相当荒らしたようですね。
こにちは。
ジャンさんの「ヨット」本店の記事は読んだ覚えがありますが、この貝地の店は記憶にありません。
貝地店、良かったです。
やっぱり田舎の食堂はいいです。
加藤剛さんは「風と雲と虹と」でしょうか。
常陸国府、見に行かれたのですね。
自分も行けばよかった。
あの辺りはどこもかしこも古戦場だったのでは。