「ふくろ」を出たのが15時半。子供たちの迎えまでにもう1軒行けると、再び炎天下の池袋で居酒屋を物色した。
さすが池袋。真っ昼間から営業している酒場はいとも簡単に見つかった。
居酒屋「弁慶」。
その名の通り、外観は無骨なイメージである。由緒正しき、居酒屋の風情だ。
まるで、中に吸い寄せられるようにわたしは店に入った。
木造の店内は内も黒塗りにしつらえてあり、大衆的な居酒屋には違いないだろうが、どちらかといえば割烹といったような案配だ。
入口右側に厨房を配し、それをカウンターがぐるりと囲む。その向こうはテーブル席になっており、5脚も6脚も、或いはその向こうにもテーブルが用意されているのかもしれない。店内は相当広く、テーブルは余裕をもって配置されているところが、心地よい。
わたしは、カウンターに腰掛け、生ビールを頼んだ。
ビールは長めのタンブラーにて出てきた。泡はクリーミィ。上品に注がれた麦汁からは強いホップの香りがする。「プレミアムモルツ」だ。
このビールの注ぎ方でその店の姿勢は計り知れよう。
カウンターの前に置かれた保冷機の中は整然と食材が陳列されている。
いい仕事をする店であることは一目瞭然だ。
接客係はこの店の女将さんらしき人が切り盛りしている。
ニコリともせず、見た目はかなりおっかない。
つまみに「焼き鳥」をもらった。基本セットというものがあってそれを頼むことに。
実は、この時点からわたくし熊猫の記憶はあやふやになるのであった。
ビールの後に飲んだものは確か酎ハイ。値段も特徴も忘却の彼方へと行ってしまったが、悪くはない味だった、と思う。
そして、出てきた焼き鳥もどこの部位が出てきたか、それはタレか塩だったか、何本出てきて、それがいくらだったか。わたしの備忘録には何も記載されていないのである。
ちなみにその晩わたしは妻からこっぴどく叱られた。
へべれけで保育園に子供たちを迎えに行ったからだ。
だが、わたしがどうやって家まで子供らを連れ帰ってきたか、実はそれすらも覚えていないのである。
こうして、わたしの短い夏休みは終わった。
さすが池袋。真っ昼間から営業している酒場はいとも簡単に見つかった。
居酒屋「弁慶」。
その名の通り、外観は無骨なイメージである。由緒正しき、居酒屋の風情だ。
まるで、中に吸い寄せられるようにわたしは店に入った。
木造の店内は内も黒塗りにしつらえてあり、大衆的な居酒屋には違いないだろうが、どちらかといえば割烹といったような案配だ。
入口右側に厨房を配し、それをカウンターがぐるりと囲む。その向こうはテーブル席になっており、5脚も6脚も、或いはその向こうにもテーブルが用意されているのかもしれない。店内は相当広く、テーブルは余裕をもって配置されているところが、心地よい。
わたしは、カウンターに腰掛け、生ビールを頼んだ。
ビールは長めのタンブラーにて出てきた。泡はクリーミィ。上品に注がれた麦汁からは強いホップの香りがする。「プレミアムモルツ」だ。
このビールの注ぎ方でその店の姿勢は計り知れよう。
カウンターの前に置かれた保冷機の中は整然と食材が陳列されている。
いい仕事をする店であることは一目瞭然だ。
接客係はこの店の女将さんらしき人が切り盛りしている。
ニコリともせず、見た目はかなりおっかない。
つまみに「焼き鳥」をもらった。基本セットというものがあってそれを頼むことに。
実は、この時点からわたくし熊猫の記憶はあやふやになるのであった。
ビールの後に飲んだものは確か酎ハイ。値段も特徴も忘却の彼方へと行ってしまったが、悪くはない味だった、と思う。
そして、出てきた焼き鳥もどこの部位が出てきたか、それはタレか塩だったか、何本出てきて、それがいくらだったか。わたしの備忘録には何も記載されていないのである。
ちなみにその晩わたしは妻からこっぴどく叱られた。
へべれけで保育園に子供たちを迎えに行ったからだ。
だが、わたしがどうやって家まで子供らを連れ帰ってきたか、実はそれすらも覚えていないのである。
こうして、わたしの短い夏休みは終わった。
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