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蕎麦屋さすらい143 - 三島馬鈴薯はうメークイン - 「爽亭 三島店」(三島市一番町)の「みしまコロッケそば」

2023-01-11 06:50:57 | 蕎麦屋さすらい

三島を〆る、もう一軒行きたかった店と、は、立ち食いそばの「爽亭」だった。Wikipediaによると、「爽亭」を運営する株式会社ジャパン・トラベル・サーヴィスは1949年の創業時、小田原、熱海、沼津の各駅構内で店舗を出店したとある。当時から屋号が「爽亭」だったかは定かではないが、静岡は「爽亭」の原点なのだ。上野でしょっちゅう、お世話になっているものだから、いつか「爽亭」のルーツを辿ってみたいと常々思っていた。現在、静岡にある「爽亭」は熱海と三島の2店のみ。今回、絶対に外せないと心に誓っていた。

お店に行って、店頭をチェック。もしかすると、三島店ならではの商品があったりして。

あ、あった。いとも容易く見つけることができた。

「みしまコロッケ」。

知らないなぁ。

そのパネルにはこう書かれていた。

「平成20年7月誕生。三島市を特産品で活性化したいという町おこしを目的に」。

平成20年7月は息子が生まれる前月ではないか。

「みしまコロッケの定義は三島馬鈴薯を使用」。

三島馬鈴薯とはメークインらしい。

「メークインなのにホクホク。日本一の高値で取り引きされる」。

へぇ。ブランドじゃがなのね。

そこまで言うなら、見せて貰おうか。三島市のみしまコロッケの味とやらを。

「みしまコロッケそば」(500円)。

コロッケはこじんまり。きつね色した可愛いコロッケだった。そして、このシンプルだが美しいたたずまい。白ねぎは地元特産のものかしら?

見た目のそばつゆは東京よりも断然透明感があり、駅ナカの「桃中軒」と比べても違う。一口、そばをたぐると、つゆの甘みがじんわりと口の中に広がる。

あぁ、これは間違いなく「爽亭」のつゆだ。優しい味わい。じっくりと寝かしたかえしのつゆ。やっぱり、「爽亭」が〆で良かった。そう思わせる味だ。

そばは相変わらずのぶよぶよ系。これも「爽亭」ならでは。

では、肝心の「みしまコロッケ」はといえば、さすがは主役。衣からして絶妙だった。衣はサクサクで中はホクホク、熱々でハフハフ。

これだけでもいい仕事をしていることがよく分かる。

三島馬鈴薯の甘味がコロッケに活きている。粘り気のある食感もいい。

これはまた食べたくなるコロッケだ。

やがて、コロッケがそばつゆと溶け合い、甘めのそばつゆとジョイン。そのつゆを吸ったコロッケの味変が、このそばのクライマックスだった。

満足だ。

満足すぎて、しばし声が出ない。三島で食べるからうまいのだろう。

これもひとつのテロワールである。

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2 コメント

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コロッケそば (電気がま)
2023-01-11 07:53:54
 おはようございます。
コロッケそばは美味しいですよね。

 さて、「三島コロッケそば」ですが、地域おこしの目玉として三年ほど前に開発されたものです。
一味違うコロッケで、お気に召していただき、嬉しいです。
このメニューは「桃中軒」さんにもあったと思いますので、次回は食べ比べしてみるのも面白いかと(笑)。
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Unknown (熊猫)
2023-01-11 12:49:04
電気がまさん。
こんにちは。

知らなかったんです。
「みしまコロッケ」なるものの存在を。でも、抜群のおいしさで、それをそばにoONして食べる贅沢。いやはや、三島が、そして静岡が、ますます好きになりました。

「桃中軒」さんでも、「コロッケそば」を食べている人がいましたが、納得です。
次回は、「桃中軒」さんの「コロッケそば」にチャレンジします!
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