居酒屋さすらい 0512 - アットホームってこういうのをいうんだろな - 「たつや」（渋谷区恵比寿南）

恵比寿で仕事を終え、立ち飲み屋「縄のれん」に行こうと試みるものの、開店が18時ということをこの日初めて知った。まだ16時半。まさか１時間半も待つのは辛いし、別の店を探していると、見つけたのがこのお店「たつや」。
看板に「日本一のやきとり」と出している。見た目は、もうこてこての大衆酒場である。
建物は少しくたびれており、恵比寿というこの地域にはややアンバランスな店である。

さて、店に入ってみると、カウンターはほぼ満席。まだ17時前だぜ？
カウンターは厨房の周囲をぐるり。でも厨房の形が変わっていて、カウンターはやや歪な形になっている。
そのカウンターにひとつだけ空いていた席に通される。

まずは、生ビール。
しかし、この生ビール（サッポロ）が巨大だった。そして、その値段も驚きの740円である。
「高いなぁ」とは思いつつも、まぁ仕方あるまい。

日本一と豪語する、その焼き鳥を頼んでみることに。
「ネギマ」「ハラミ」「テッポー」「ガツ」（各180円）を頼んでみた。串焼きは２本ずつから、値段的にはけっこう高い。
だが、運ばれてきたそれらの焼き鳥は鮮度も実の大きさも秀逸だった。
日本一と断言できるかは、分からないが、確かにうまいことはうまい。
肉が引き締まって、食感の歯ごたえが抜群だ。この値段も含めて考慮すれば、ブロイラーではなく、地鶏の肉かもしれない。

さて、店の内壁を見てびっくりした。
釣り大会のランキング表が貼ってあったりするのだ。常連さんと釣り大会に興じるのだから、本当にアットホームな酒場だ。

バカでかい生ビールを飲み干し、ホッピー白（450円）に。
嬉しいね。串焼きにはやっぱホッピーだね。肴は「煮込み」。
焼き鳥のうまい店にうまい煮込みがある。だなんて、昔の偉人が言ったとか言ってないとか。でも、「たつや」の「煮込み」はあっさりとしながらも、濃厚なモツの柔らかさで最高の味を醸し出していた。

雰囲気的には完全にもう大衆酒場のそれ。皆さん思い思いに酒を飲んでいる。
いいよなぁ。このゆるゆる感。
酒好きの顔が店内にいっぱい咲いていたよ！