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居酒屋さすらい 1893 - シャリキンは - 「もつ焼きウッチャン 渋谷道玄坂」(渋谷区道玄坂)

2022-04-07 05:30:48 | 居酒屋さすらい ◆東京都内

渋谷の立ち飲みラリーもいよいよ大詰め。この日はその最後の1軒となっているスタンディングバー「AYA」へ行って有終を飾るつもりなのだが、いかんせん例によってまたもや時間が早い。18時開店という「AYA」はまだ閉まったままだった。もう仕方ない。渋谷はこれでお終いにするか。

では最後の一軒をどうするか。

道玄坂上を一周したところで、以前から気になっていた「もつ焼き ウッチャン」が目に飛び込んできた。時刻は17時前だったが、お客さんが入っていた。さすが新宿思い出横丁の繁盛店である。

店に入ってみた。

カウンターの角。最も使い勝手の悪い席に通された。両隣は若いカップル。お店としては都合よく一人客のおっさんが来たから、その席をあてがったという感じだ。

ますば「ホッピー」白(490円)から。

店員さんはてきぱきとした接客で好感が持てる。だが出てきた「ホッピー」はシャリキンだった。嫌な予感がした。

串焼きは希少部位がたくさん。メニューも豊富だが、値段は高め。渋谷の一等地だから、ある程度、覚悟はしていたが、もつ焼きの名店と比較すると2割は高い。

つまみは「コブクロ刺し」(470円)でスタート。

無難なタレ。「ばん」の「こぶさし」を期待している訳ではないし、「宗屋」の「コブクロ」をここでいただきたい訳ではないけど、この値段ならもうちょっとという思いはある。

シャリキンについては「静岡ラーメン放浪記」の電気がまさんもご指摘されていたが、まず一つが飲みにくいということ。これなら三冷にしてくれた方がよっぽどいい。そしてこの店のシャリキンが致命的だったのは、飲み終わりの最後の方で味が薄くなった。あぁ、とため息が出た。

学生の頃ほ部活動でスポドリを凍らして持って行った人ならお分かりになると思うが、ジュースなどを凍らすと飲み始めは結構甘く、最後の方は味が薄いことがよくある。これは溶け込む成分に氷点の違いがあるから。だから、味がまだらになる。

東十条の「埼玉屋」のシャリキンレモンサワーがうまいのは、シャーベット状の焼酎をこれでもかとよく混ぜているから。お店の息子さんが一升瓶ごとシェイクしている姿は印象的である。恐らく、「ウッチャン」ではこの作業がおろそかになっているのでは。だって現にシャリキンの終わりの方はほとんど味がしなかった。

2杯目は「酎ハイ」にしてみたが、やはり焼酎はシャリキンになっていて、「ホッピー」の時と同様、最後の方はおいしくなかった。

串焼きは「レバー」と「ハラミ」をいただいたが、身も大きく、タレもおいしかった。

肉は柔らかく仕入れもしっかりしていると想像する。運営会社が大きな企業だから流通はしっかりしているのだろう。お店はちょっと大衆を気取って、微妙にボロく装ってはいるが、こぎれいにしているからカウンターに座った半数以上は若い女性である。これがこのお店の全てを物語っているともいえる。

なんだか楽しくないから、以上でお会計した。金額は2,000円とちょっと。やっぱりお値段は高めだ。

これにて渋谷は一応終わりにしようと思う。約6年。なかなか来られない時期もあったから、実質4年くらい。すぐに終わると踏んでいた渋谷の立ち飲みラリーは意外にも店が多かった。ただ、最後に来て思う。やっぱりどうも渋谷は好きになれない。

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