デザイナーのY澤さんと一献やることになった。人生の先輩であると共に会社の大先輩であるY澤さんと2人で飲むのは実は初めてのことである。
酒と食をこよなく愛するY澤さんの経験豊富な店リストの中から厳選したのは小岩にある「源八船頭」という八丈島料理の居酒屋さん。小岩界隈では有名なお店らしく、毎日盛況という。
行列ができることも珍しくなく、この日も無事に入れるか危ぶまれたが、あいにくの雨で客足が鈍ったか、すんなりとカウンター席を確保することができた。
小岩は城東の立ち飲み激戦区になりつつあり、「くら」や「さくら」には何度かお邪魔したが、本格居酒屋を探したことは今までない。店の前まで来ると、その立派な店構えに「この店はただものではないナ」と感じさせる貫禄のようなものを感じた。
「源八船頭」という名が示すように店内は漁師の備品を装飾などに利用している。ぼうっと灯る暖色の電灯もイカ釣り漁船の電飾のようにもみえる。
天井をみると舫綱を使ったオブジェもひっかかっていたり、民芸品のようなものもそこかしこに置かれている。八丈島の演出は効果的である。
すでにお店は満員だった。
まずは生ビール(キリン)。そして「あしたばの天ぷら」(650円)。
まずは黙って「あしたば」のようである。お品書きにも一番最初に掲載されているのが「あしたば」である。天ぷらにするもよし、「おしたし」にするもよし、「バター炒め」にするもよし、食べ方もチョイスできる(各650円)。
だが、揚げたての天ぷらはサクっという食感が溜まらない。650円という値段だが、お皿にわんさと盛られて出てくる。
一人飲みにはちょっと辛い量と値段ではあるが。
この他、抑えておきたい肴が「くさや」である。
しかし、この店の「くさや」はそれほど臭くない。
良質な魚醤を使えば、こんなものになるのか、それとも都会の人向けにマイルドにしたものか、それは分からないがとにかく食べやすい。
これらの肴にぴったりなのは焼酎である。
そして、八丈島といえば「鬼ごろし」だ。
ここは黙って島の酎である。
そうでなければ、ここに来る意味はないのである。
そもそも、Y澤さんが、この店に来たのは遡ること30余年前だとか。
会社の大先輩であるY澤さんが当時の社長に連れられてこの店に来たという。これは我が社の系譜が繋がっている証か。なにか見えない縁に導かれているような気がする。
〆は「島ずし」。
八丈島スタイルはわさびではなく練り芥子をつけて食べるのが作法。
恐らく八丈島ではわさびが獲れないのであろう。
ネタも大きく、鮨はボテっとスタイリッシュではない。だが、そうした姿も島ずしと呼ぶゆえんではないか。
刺身などのネタは「八丈島黒潮名物」と記されており、自慢の一品のようだ。
どうやら魚を八丈島から運んでいるようである。それなら、刺身1人前800円も納得がいく。
東京都でありながら遠い遠い八丈島。
いつか竹芝桟橋から訪れたいと思うもののなかなか食指がのびないのが伊豆七島。
だが、こうして「源八船頭」で飲んでいると八丈島で居酒屋を訪れているみたいでなんか嬉しい。
いい居酒屋に出会えたと思う。
Y澤さん、ありがとうございました。
酒と食をこよなく愛するY澤さんの経験豊富な店リストの中から厳選したのは小岩にある「源八船頭」という八丈島料理の居酒屋さん。小岩界隈では有名なお店らしく、毎日盛況という。
行列ができることも珍しくなく、この日も無事に入れるか危ぶまれたが、あいにくの雨で客足が鈍ったか、すんなりとカウンター席を確保することができた。
小岩は城東の立ち飲み激戦区になりつつあり、「くら」や「さくら」には何度かお邪魔したが、本格居酒屋を探したことは今までない。店の前まで来ると、その立派な店構えに「この店はただものではないナ」と感じさせる貫禄のようなものを感じた。
「源八船頭」という名が示すように店内は漁師の備品を装飾などに利用している。ぼうっと灯る暖色の電灯もイカ釣り漁船の電飾のようにもみえる。
天井をみると舫綱を使ったオブジェもひっかかっていたり、民芸品のようなものもそこかしこに置かれている。八丈島の演出は効果的である。
すでにお店は満員だった。
まずは生ビール(キリン)。そして「あしたばの天ぷら」(650円)。
まずは黙って「あしたば」のようである。お品書きにも一番最初に掲載されているのが「あしたば」である。天ぷらにするもよし、「おしたし」にするもよし、「バター炒め」にするもよし、食べ方もチョイスできる(各650円)。
だが、揚げたての天ぷらはサクっという食感が溜まらない。650円という値段だが、お皿にわんさと盛られて出てくる。
一人飲みにはちょっと辛い量と値段ではあるが。
この他、抑えておきたい肴が「くさや」である。
しかし、この店の「くさや」はそれほど臭くない。
良質な魚醤を使えば、こんなものになるのか、それとも都会の人向けにマイルドにしたものか、それは分からないがとにかく食べやすい。
これらの肴にぴったりなのは焼酎である。
そして、八丈島といえば「鬼ごろし」だ。
ここは黙って島の酎である。
そうでなければ、ここに来る意味はないのである。
そもそも、Y澤さんが、この店に来たのは遡ること30余年前だとか。
会社の大先輩であるY澤さんが当時の社長に連れられてこの店に来たという。これは我が社の系譜が繋がっている証か。なにか見えない縁に導かれているような気がする。
〆は「島ずし」。
八丈島スタイルはわさびではなく練り芥子をつけて食べるのが作法。
恐らく八丈島ではわさびが獲れないのであろう。
ネタも大きく、鮨はボテっとスタイリッシュではない。だが、そうした姿も島ずしと呼ぶゆえんではないか。
刺身などのネタは「八丈島黒潮名物」と記されており、自慢の一品のようだ。
どうやら魚を八丈島から運んでいるようである。それなら、刺身1人前800円も納得がいく。
東京都でありながら遠い遠い八丈島。
いつか竹芝桟橋から訪れたいと思うもののなかなか食指がのびないのが伊豆七島。
だが、こうして「源八船頭」で飲んでいると八丈島で居酒屋を訪れているみたいでなんか嬉しい。
いい居酒屋に出会えたと思う。
Y澤さん、ありがとうございました。
「居酒屋放浪記」更新日以外にも訪問しているのですが、今回の記事をなぜか見落としていました。
城東地区の飲みにまたおつきあいください。続 Kuma-Changレシピも楽しみにしています。
夕飯の主夫、Y澤でした!
申し訳ございません。
しかし、「源八船頭」の料理は際立っており、恐らく2010年2月の月間アワードを獲得しそうな雰囲気です。
次は北千住か立石でいかがでしょうか。
お忙しいでしょうが、頃合いを見計らって、次は北千住! にしましょうか。
ただいま、蒲田で朝酒しております。
印象に残る店とそうでない店と何が違うのでしょう。
「源八船頭」はインパクトのあるお店でした。
北千住は立ち飲み「源七」に行きましょう。「源八」の後だから語呂合わせとしても面白いです。