草野球の忘年会。
酒の卸会社で働く監督は質のいい居酒屋を知っている。
今回、忘年会の会場に選んだのは、どうやら最近ホルモンの人気店として評判のいい「ホルモン平田」。
昨今のホルモンブームは沈静化した感があるが、この店は熱かった。
配管むき出しの簡素な店。店の壁に無造作に貼られた半紙。その一枚に殴り書きの筆文字でメニューが書かれている。
「シビレ」
「おっぱい」
「ハチノス」
「マルチョウ」
「ウルテ」
「フエガエラミ」という知らない部位もある。
これは本格ホルモンの店だ。
飲み物も充実。そもそも、ホッピーセット(450円)があるのがうれしい。だって、ホルモンとホッピーって、最高のマッチングだ。
ボクは最初からホッピーで飛ばした。
ちなみに生ビールは450円。サッポロの黒ラベル。
テーブルに炭が熾った七輪が置かれ、テンションが上がる。
草野球の猛者どもは、次から次へとホルモンを頼んでいく。
「上ミノ」5人前。
「シロコロ」5人前。
「おっぱい」5人前。
ギトギト系のホルモンが次から次へとオーダーされ、皿がテーブルを埋めていく。
誰かが肉を焼き始めると白煙が舞い上がり、肉の焼ける音がボクらの食欲を刺激する。
てろてろの肉たち。脂がのったホルモンはうまみのタレにまみれて、網の上でのたうちまわっている。
ひさしぶりだ。串焼きじゃないホルモンを食べるのは。
ホルモン→ホルモン→ホッピー→ホルモン。
ピッチャーがいない台所事情で、酷使される権藤投手のように、ホルモンとホッピーのローテーションがまわっていく。
うまい。うまい。
炭火の香ばしさもさることながら、素材そのものの味なのだろう。
仕入れが素晴らしい。
「朝〆」の触れ込みは伊達ではない。
一皿490円は、決して高くはないと思う。
しかし、本当によく食べた。
6人で4万円超。
値段は高いけど、レベルも高い、ホルモン専門酒場だ。
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