会社の近所にあるカレー屋さんで、忘れてはならないお店が、「デリー」である。徒歩12分。往復25分の「デリー」は、いつも並んでいるから、場合によっては、昼休みの時間を過ぎてしまうリスクがある。だから、おいそれとは行かれない。
秋葉原の駅ビル、アトレの一階にある「東京カレー屋名店会」。東京にあるカレーの名店の味が、勢揃いしている店。ここに、「デリー」も参画している。会社から近いし、いつも空いているので、時折使う。過日、「デリー」の「カシミール」を食べてみた。けれど、なんか少し違うような気がする。
決定的に辛さが足りなくて、マイルドになっている。デリーの「カシミール」は、顔から汗が吹き出てくる辛さ。こんなもんじゃない。そして、ご飯にのせられたパパドゥ。これも、オリジナルの「デリー」にはない。
辛さがマイルドだからといって、味が損なわれている訳ではない。チキンの柔らかさも、カレーのうまさもそのままだ。
ただ、辛さの問題を解決したくて、翌日、久々に「デリー」を訪れた。
思ったとおり、「デリー」の方が断然辛かった。だが、この辛さが心地よい。辛ければ、それでいいという風潮がはびこる中、後味のすっきり感、清涼感のある辛さのカレーはなかなかない。くせになる辛さとは、まさに「デリー」だけ。
けれども、この辛さの違いは、明らかに戦略的な差別化である。「カシミール」の間口を広くして、もっと辛い方がよければ、「デリー」に行くと。
「デリー」の魅力は、もう一つ。副菜にアチャールか食べられる点。「東京カレー名店会」は、福神漬けときゅうりのみ。
「デリー」の「カシミール」はちょうど1,000円。
一方、東京カレー名店会版の「カシミール」は、パパドゥとスープがついて950円。支払いはSuicaもOK。
あなたなら、どっちへ行く?
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