「まるます家」を出て、「もう一軒行きませんか」と自分が誘った。「ホッピー」が飲みたくなったのだ。東十条の「香港亭」で小吃をいただきながら、「炒飯」で〆たくなったから、みーさんと電車に乗って隣の駅まで。ところが、その「香港亭」が休みだった。ここが休みだと、もはや打つてなし。もう解散かなと思ったその時、十条の「香港亭」を思い出した。あそこなら「ホッピー」が飲めるかもしれない。ただ、東十条から徒歩10分余り。わざわざみーさんを歩かせるのも恐縮だし、そこまでして飲みたいのかと思われるのも嫌だし。けれどみーさんに打診すると快諾してくれた。
東十条駅から十条まではざっと10数分。屋根付きのアーケードを歩くと、みーさんはこう言った。
「十条、来たことないんだよね」。
そうだったか。灯台下暗し。来る機会がなかったのか、みーさん。屋根付きアーケードを終点近くまで歩くと、「香港亭」が見えた。あ、開いている。とりあえずホッとした。
「香港亭」の十条店にはいい印象がない。店内は東十条店より広いけど、どうもおいしくなかったような記憶がある。今夜はどうかな。
お互い、「ホッピー」白をオーダーした。つまみは「腸詰」他。
八角が効いていてうまい。
つまみ用の小皿は200円台から300円台。とにかく安い。ただ、メニューは店舗によって違うのか、東十条店とは異なっていた。
日曜日の18時の店内はだいぶ空いていた。法事を終えた集団がいるだけである。甲斐甲斐しく働く美人の小姐のおかげでお店の雰囲気は初めて来た時よりも柔らかく感じた。いやみーさんと楽しく飲んでいることが大きいのかな。
日曜日の第二ラウンドはこうして静かに始まり、静かに進み、十条の夜に溶けていった。
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