雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

いまさらですが・・ コンポジット「基本はトーナメント方式」 を検証

2019年07月08日 | 画像処理のはなし
七夕の昨夜も雲の薄い部分で星は見えたものの機材を設営する気にはなれず。
このまま満月期に入って、次に撮影の機会が来るのは月が下弦になる25日以降。

取りあえず今やれそうなことは「天体アルバム2019」の4~6月撮影分
画像再処理くらいなのですが、再処理といっても何をどう見直したらいいのか。
こんな時ほど基本に返って・・・ということで

約10年前ニ購入した ステライメージ Ver.6 公式ガイドブック
このガイドブックの第1章に 『 コンポジットの基本はトーナメント方式 』 との解説があり、
2枚・4枚・8枚と加算平均で重ねて行くことが推奨されています。
また6枚、7枚などの半端な撮影枚数の場合は
加算によるコンポジット方法が推奨されていました。
当時は天体写真の画像処理を始めたばかりのころだったので
基本は無視できなかったはずなのですが、
演算処理のケタ数は余裕があり、一括加算平均でも問題はないと思われる
処理に使える撮影画像はすべて使いたい(それも加算平均で)
PCの能力(含むメモリ容量)があれば、一括加算平均の方が短時間で処理が可能
との判断から、ずっと 一括加算平均 でコンポジットしてきました。

たぶん当時も簡単な検証は行っていると思うのですが、
本当に「 トーナメント方式によるコンポジット」 に優位性があるのかどうか?
改めて比較検証を行ってみました。
以下は各処理後の比較画像です。

左右どちらの画像がよりノイズが低減されているか判定願います。
どちらが一括で、どちらがトーナメントでコンポジットしたものかは後程発表します。
○ ダーク・フラット処理を行った後にホット・クールピクセル処理
○ ベイヤー・RGB変換を行った後に一括またはトーナメント方式でコンポジット
○ レベル調整で表示幅を狭めて、ノイズが目立つようにしてあります
○ 各表示画像は500x500ピクセルで切り出した等倍画像です

2019/04/05am M101 VC200L 15分×8枚 ISO6400
2019/04/13am M63 VC200L 15分×8枚 ISO6400
2019/05/03am M106 VC200L+RedHD 15分×8枚 ISO6400
2019/05/04 触角銀河 VC200L+RedHD 5分×8枚 ISO6400
2019/05/07 NGC4565 VC200L+RedHD 10分×8枚 ISO6400
2019/05/08am S字状星雲付近 VC200L+RedHD 5分×8枚 ISO6400
2019/05/30am へびつかい座ρ星付近 NFD400mm 4分×16枚 ISO3200

私の判定は左右ほとんど同じ。あえて言えば右のほうがわずかザラついているような・・
ちなみにトーナメント方式でコンポジットしたのは右側の画像でした。

実は検証しながら考えてみたのですが、
ノイズが目立つ1枚画像だけを一気に重ね合わせるより、
まずは2枚ずつ重ねてS/Nが改善されたものを重ねていく方が好結果かも・・と。
検証結果はそうなりませんでした。
もしトーナメントの優位性が検証できれば、再処理で過去画像が改善されたかも知れないのですが。
(ちょっと残念な気も)

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前回記事の編集後記に
最近家の裏に穴を掘っている犯人をタヌキと隣のオバさんが言っていた
と書いたのですが、家内は”イノシシ”って聞いてたそうです。
今朝も穴が深くなっていたので来ていたようです。
今夜も暇なのでイノシシかタヌキか、ちょっとカメラを仕掛けてみます。
真夜中から朝方までタイマーリモコンで10秒露光の繰り返しでどうかな

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コメント (3)
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