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雲の上には宇宙(そら)
雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!
ASI533MC導入検証(その1) 10年間で進化した冷却制御
2023年04月14日
|
機材
初めての冷却CMOSカメラが届いて4日経ちました。
下弦の月も過ぎたので すでに新月期に入っているのですが、
幸か不幸か当分の間 天候に恵まれません。
おかげでじっくり初ショットの日に向けて準備ができます。
冷却のCMOSカメラ(
ASI533MC
)は今回が初めてですが、
冷却のデジ一眼なら10年前に使っていました。
当時は冷却制御というにはほど遠くて
電源コードをさすことで
急冷
が始まり、止めるにはコードを抜くしかないというもの。
何度まで冷却できるかは外気温で決まるため、
ダークファイルを山ほど作らなければなりませんでした。
最悪なのは、わたしは湿度の高い日本海側だったためか
冷却による結露でカメラの電源トラブルが何回も発生して、
乾燥空気を送りこむという自衛策を取らざるを得ませんでした。
(カメラにアルミテープなどがベタベタ付いているのはそのためです)
昔話が長くなりましたが、そんな訳で今回のCMOSカメラ購入の最大の関心毎は
”
冷却
”
による結露トラブルが発生しないのか
?
及び
もはや 高齢の天体写真家にとっては なくてはならないソフト
ステラショット2
で
冷却CMOSカメラの制御ができるのか?
なのです。
やっと本題に入ります。
昨日、初ショットに向けた準備も兼ねて
ステラショット2
で
ダークファイル
の作成までやってみました。
趣味部屋で日中に行ったのですが、室温は約17℃で冷却設定温度は
ー10℃
としました。
初めて見ることができた
ステラシヨット2
の冷却設定画面です。↓
冷却の設定は "
-カメラ-
" の ”
設定
” で できる事がわかりました。
昔は「
急冷
」しかできなかったのですが、
他に「
徐冷
」モードや
最初「
急冷
」で 設定した温度から「
徐冷
」に切り替えるモードも選べます。
また現在のCMOSの温度は右下にリアルタイムで表示されることもわかりました。
*実際に試してみたところ、もっとも
結露
のおそれが少ない「
徐冷
」モードは時間がかかるため、
途中まで「
急冷
」で その後「
徐冷
」に切り替えることで 冷却時間を短縮できるモードとしてあるのだと思います。
実際に各モードで冷却してみて温度がどう変化するか1分間隔でデータを取ってみました。↓
( A )
のグラフは「
徐冷
」モードで、スタート時+10.6℃から冷却設定温度-10℃に達するまで約
21
分かかっています。
(1℃下げるのに約1分かかる計算になります)
冷却設定温度に到達した後に、冷却をオフにしたらどうなるかもやってみました。
オフにした直後のわずか一分間で12℃も急激にCMOS温度が上昇しています。
カメラ内の空気がまだ冷えた状態なので結露は大丈夫かな?
( B )
のグラフは、スタート時は「
急冷
」モードで、ほぼ中間の0℃で「
徐冷
」に変更したモードで、
スタート時+9.4℃から冷却設定温度-10℃に達するまで
13
分と短縮されています。
更に終了時も冷却オフでは無く、「
徐冷
」モードで0℃設定で緩やかに上昇させ
その後
冷却オフ
で常温に緩やかに戻す方法も検証してみました。
この検証を行った結果、今では精密に冷却温度の制御が可能な事を実感しました。
そこで実際に使う
ダークファイル
の作成も行いました。
冷却温度が設定できるなら、年間を通じて同じCMOS設定温度-5℃でダークファイルを作成すれば、
ダークファイルが少なくて済む、と簡易マニュアルに書いてありました。
確かに冷却可能温度が
35
度なので可能なのかも知れませんが、
実際の撮影時の気温を調べてみたところ 夏はかなり負荷がかかりそうです。
(注)
グラフ内の冷却設定温度は当初案で、その後もう少し欲張って冷却することに変更
そこで余裕をもって冷却が可能なように、夏季、冬季、そして春・秋季の3シーズンに分ける事にしました。
それぞれ設定温度はー5℃ (夏)、ー15℃ (冬)、ー10℃(春・秋)としました。
これでも従来に比べれば大幅に「ダークファイル」「フラットファイル」の数を減らすことができます。
冷却によるノイズ低減が どのくらいかなども気になりますが
それはまた次回以降に。
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当初は70歳までは頑張ろう だったのが、もう75歳まであと2年に。
孫娘も近くに引っ越してきて、今週ピカピカの一年生に。
どうせなら孫娘が小学校卒業するまで頑張ろうかな。
そこでこんなものもポチリました。
重い赤道儀で腰痛になることより
LED防犯灯を隠すため 上った電柱から落ちる方がこわいので
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