雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

ASI533MC初ショットは「上弦前の月」、そのあとに待つ混迷と落胆

2023年04月29日 | 機材
カラーCMOSカメラASI533MC Proをポチってから2週間以上も待たされて
やっと初ショットの夜が訪れました。
その日27日は上弦前の月が深夜1時過ぎまで沈まないので、徹夜の撮影プランを用意していました。
第一部 533MCによる月面静止画モザイク撮影 20:00~21:00
第二部 533MCの試写で露光時間とGain設定の検証 22:00~00:00
第三部 533MCによる初ショット M51・M13を予定 00:00~03:30

533MCで天体を撮影するのはこれが初めてになるので、早い時間から機材を設営。
鏡筒は長焦点のVC200L、月の撮影時はエクステンダー1.4xを付けて焦点距離2,520㎜に

第一部 月面静止画モザイク撮影で使用したモザイクプランです。
月は赤道座標での表示で、モザイクは月の移動方向に合わせて傾いています
各モザイクは32枚づつ RAWモードで撮影、
露光時間も変えているので全部で320枚ほどになります。
シャッター速度は約0.1秒で、ステラショット2で1カット(32枚)は 1分少々で済みます。

モザイク結合が完了した画像になります。 ↓
 上弦前の月(月齢 7.3)
( 元画像の おおよそ30%に縮小して掲載 )
( 地上からの見た目に合わせて 上が北になっています )
撮影DATA : 2023/ 4/ 27 20:37’~21:39’ Vixen VC200LcanonEF1.4x (合成fl=2,520㎜)
露出 0.08秒 × 32枚 × 6モザイク Gain102 ASI533MC Pro(冷却-10°) タカハシ EM-200 Temma2M  
ステラショット2(導入・撮影) AviStack(コンポジット処理・ウェーブレット処理)
画質低下を極力防ぐため、今回は撮影時から RAWモードで撮影

いつもはモザイクを結合したあとにトーンカーブ調整を行うのですが、
今回はダイナミックレンジや飽和容量が大きいといわれるユニティゲインの100付近にGain設定したせいか、
階調も豊かでそのままの画像で大丈夫でした。
他にもセンサーサイズが小さいため 画像ファイルの容量も小さくて、
すぐメモリー不足エラーの出るAviStackでも
画像の分割作業なしで処理ができたのはうれしい想定外でした。
( フルサイズのEOS 6Dで上弦の月ならモザイクなしの1カットで撮影できるのですが、
撮影画像を4分割しないと処理ができません。
これまでその分割作業に一番時間がかかっていました )

モザイクの構図の位置に移動するのに時間がかかり
月の撮影が予定より遅くなったため、エクステンダーを外してすぐに第二部に突入。
そこで待っていたものは、これも想定外の混乱でした。

以下 次号で

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結局徹夜となったのですが、成果があった場合とそうでない場合では
疲れの度合いがまるで違います。
昨夜 第二部以降で判明した事はいまだ解決の糸口が見えません。
そもそもステラショット2のオートガイドが使えないのなら
533MC買わなかったのに・・


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