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雲の上には宇宙(そら)
雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!
過去の異なる鏡筒・カメラの画像をコンポジット(PixInsightじゃないけど・・)
2024年07月22日
|
画像処理のはなし
関東甲信
は梅雨明けしたようですが、わが「
越
後」は置いてけぼり。
もっとも梅雨が明けても夜に雲の多い天気は毎年経験済み。
となれば
9月から予定している
「
星のふるさと館
」
の展示写真の入れ替えの準備でもと考えて始めました。
現在展示中の「春・夏」編の展示レイアウト (展示してかなり経ったので今回はボカシなしで)
現在展示されている写真は「春・夏」編なので、次は「秋・冬」編ということで
これまで10年余りで撮りだめた中から見栄えのする対象を選んで、撮影画像の再処理後にプリント。
となるのですが、”再処理”といっても同じ
ステライメージ
を使用するわけで、マジックのような画像の改善は期待できません。
そこで新たな試みとして
同じ対象を撮った
鏡筒
・
カメラ
の
異なる画像
をコンポジットして総露光時間を増やしてから
より強い画像処理を実施してみてどう変わるか?
退職後に「天体写真」を始めてじきにわかったことは、何枚も撮って「総露光時間」を増やす事の効果は絶大であるという事。
天候に恵まれない日本海側でも、何年もかけて撮り続ければ総露光時間10時間越えも可能である。と思っていたのですが、
しかし、現実は・・
何年もかけて同じ対象を撮影したものの、その間に
撮影鏡筒
(含む補正レンズ)
および
カメラ
が変わり
そのままではコンポジットができない画像が増えていきました。
主な
撮影鏡筒
(含む補正レンズ)
および
撮影カメラ
の変遷
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■
2008. 4
EOS
kissDX
(フイルター改造)
APS-C ピクセルサイズ=
5.7
μm
・・・・・・
●
2009.5_
Vixen
R200SS反射鏡筒
・コマコレクター3(fl=
800
㎜)
・・・・・・・
■
2012. 7
SEO
Cooled60D
APS-C ピクセルサイズ=
4.3
μm
・・・・・・・・・・・・・
〇
2013. 2_ MPCC-MARKⅢコレクター (R200SS) (fl=800㎜)
●
2014. 9_
Vixen
VC200L反射鏡筒
(fl=
1,800
㎜)
中古
・・・・・・・・・・・・
〇
2014. 9_ レデユーサー (VC200L) (fl=
1,278
㎜)
・・・・・・・・・・
〇
2015. 7_ コレクターPH (R200SS) (fl=
760
㎜)
・・・・・・・・・・・
〇
2018. 2_ レデユーサーHD (VC200L) (fl=
1.386
㎜)
・・・・・・・
■
2018. 6
EOS
6D
(HKIR改造)
フルサイズピクセルサイズ=
6.5
μm
・・・・・・・・・
■
2023. 4
ASI
533MC Pro
CMOSカメラ ピクセルサイズ=
3.76
μm
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
約15年の歳月とは言え、ずいぶんポチッたものですが
一番お金がかかったのはここにはない
タカハシの赤道儀
だと思います
今回はいかにポチッてきたかという話ではないので、話を戻すと
上の履歴から撮影鏡筒が増え、補正レンズが変わるたびに鏡筒の焦点距離が変わり
撮影画像の拡大率も変化。(焦点距離が長くなると狭い範囲を拡大して撮影)
それに加えてカメラが変わると1ピクセルの画素サイズも違って、同じ範囲の描画画素数も変化。
せめてカメラがずっと同じなら、鏡筒が変わっても写る範囲が変わるだけで
基本的にコンポジット(重ね合わせ)は容易だと思われるのですが、
最も技術の進化の恩恵を受けるデジタルカメラでそれは無理な話です。
結局、撮影対象は同じでも撮った時点での鏡筒
(補正レンズを含む)
と撮影カメラの組み合わせによって、
そのままでは重ねることのできない画像が増えてしまいました。
これを重ねるためには一方の画像を他方の画像に合わせて画像の解像度を変更する必要があります。
その後に重ね合わせる事により、総露光時間が増えた効果が得られるのではないか?
どうせ当分撮影できないのだし、成果が無くても差し替え画像の選択には役立つだろうと考えました。
「秋・冬」編の中心タイトルになるであろう「アンドロメダ銀河」「オリオン大星雲」は後回しにして
他の小粒でも個性的な星雲・銀河の数タイトルを終えてみた感想では、
組み合わせる画像同士が良好なら、総露光時間が増えるメリットが得られるという結果が。(あたりまえ?)
次回はその作業手順と、すでに検証が済んだタイトルの結果報告の予定です。
= = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = =
実は当初、写真展の差し替え画像の作成にPixInsightのフリーライセンスを使おうかと思いました。
定期購読している「星ナビ」の読者の入選者はほとんど使っています。
フリーライセンスは45日間無料で使用できることから
どんなものか「習うより、慣れろ」と考えたのですが、
今月の「上越天体写真友の会(J-APA)」の月例会でPixInsightを1年使用している人に聞いたところ
未だ機能の全貌把握を行っている段階で、45日間では成果は無理、とのこと。
お盆は東京の孫たちも来るし、と今回は断念しました。
いつかは使う日がくるのでしょうか?
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いつもポチッとありがとうございます。
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