雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

天体(写真)の玉者 オリオン大星雲

2014年01月26日 | 天体写真(星雲・星団)
ニコちゃん大王が宇宙の者なら(古い!)
オリオン大星雲は天体写真の玉者です。

短時間露光でトラペジウムと星雲中心部を、長時間露光で広大な分子雲をあぶりだす。
むろん肉眼でも、冬の夜空に輝くオリオン座のアクセントとしても。

先日透明度の悪い空で、2014初撮りのメインに選んだ
M42 オリオン大星雲 です。
撮影DATA: 2014/ 1/23 21:01’~ VixenR200SS(f=800mm F4)バーダーMPCCⅢ
露出 10秒×10枚、30秒×11枚、2分×11枚、5分×9枚 コンポジット  ISO 1600 LPS-P2FIL
Cooled 60D (気温-1℃ 冷却オフ) EM-200USD赤道儀 OrionSSAG ガイドスコープGS-60S PHD Guiding ステライメージ7 FlatAide
星雲の中心部が白くとばないよう、4段階の露光時間の画像を重ね合わせています。

露光時間の違いによるオリオン大星雲です。
( 画像クリックで全体表示 )

露光時間 10秒 (10枚コンポジット)
この星雲から生まれたトラペジウム(4重星)が見えています。

露光時間 30秒 (11枚コンポジット)
わずか30秒でこのひろがり。 いかに明るいかわかります。

露光時間 2分 (11枚コンポジット)
中心部は白くとんでしまいましたが、羽をひろげたような淡い部分が見えてきました。

露光時間 5分 (9枚コンポジット)
透明度が悪かったため、淡い部分が背景にうもれてしまいました。

撮影中のおりおんショットです。
オリオンの輝きがいまいちの夜でした。


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初撮りできたので文句は言えないのですが、
できればもう少し空が良ければ・・。
画像処理にたよるところ、大です。

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雪 掘って、ようやく初撮り。

2014年01月24日 | 天体写真よろず話
1月中は撮影できないかと思っていたのですが、
昨夜(23日夜)は移動性高気圧が通過するとの予報で明るい内から準備しました。
準備というのは、自宅裏の撮影場所がこのありさまだったから。
(これでも今年はまだ少ないのですが・・)
夜半過ぎには下弦の月が昇ってくるとなると、南天の対象が良さそう
という訳で、道路側のスロープを掘り出しました。
(コンクリート面にマーキングした三脚設置場所の周囲を掘り出し)
幸い、積雪は50㎝程度しかなかったため、小一時間で掘り出し完了。
問題は夜間まちがいなくスロープが凍結するため、すべり止めの対策が必須。

予報どおり夜は晴れてくれたのですが、透明度が2~2.5/(5段階評価)
オリオンの輝きも今一元気がありません。
(すべって転ばないよう、スロープの斜面に玄関マットを敷きました。)
日が沈むと同時に放射冷却で気温が下がりはじめ、すぐに路面凍結が始まりました。

撮りはじめの19時頃には0℃を上回っていたのですが、月が昇ってあきらめた3時前には-4℃。
湿度は100%近く、結露によるトラブルを避けるためCooled60Dの冷却はオフだったのですが・・
やっぱり冷却デジカメになりました。
(フード内も凍り付いていたので、カブリなどの悪影響が出ないといいのですが・・)

画像処理はこれからですが、昨夜撮影できたのは、以下の4タイトルです。
(1).NGC1300(棒渦巻銀河)
(2).オリオン大星雲(多段階露光)
(3).NGC2359(トールのかぶと星雲)
(4).コーン星雲付近(いっかくじゅう座)
いずれもR200SS(f=800mm)で撮影。

撮影中のおりおんショットです。
南中前のオリオン座

西に傾いたおうし座とオリオン座。 月が高くなったのでそろそろ撤収です。

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今夜も2、3時間くらいならまだ撮れるかも?
また冷えて機材を凍らせるのはかわいそうなので、やめようかな。
(ほんとは睡眠不足と、寒いのがいやなだけ。)

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初孫 変顔?

2014年01月21日 | 日記
生まれてひと月たった初孫「いっちーくん」の写真が送られてきました。
退院時に顔を見ているのですが、あまりに大人びた変わりように
ちょっといたずらしてみました。




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長男の将来に支障が出る!
東京の娘夫婦にしかられそう。

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買ってから7年目の主鏡とご対面

2014年01月20日 | 機材
約7年前にめずらしく新品で購入したビクセンのR200SS反射鏡筒。
恥ずかしながら、一度も裏蓋を開けた事はありません。
という事は、当然パラボラミラーも腫れ物にさわるようにそっとそのまま。
他の方のブログ記事で主鏡洗浄の記事を見るにつけ、わたしもそろそろ・・。
そこで出番のない冬場のこの時期、
思い切ってさぞかし汚れているであろうミラーと対面することにしました。

ミラー洗浄のイメージトレーニングはできていたのですが、
光軸修正まではしたくなかったので、取り付け位置をアルミテープでマーキングしておきました。
R200SSの主鏡セルは横から6本のネジで固定されています。
ところが、きつく締めてあったネジをすべて外してもセルは抜けそうにありません。
もしかしたら背面からもネジ固定では?と思いながら、
マイナスドライバーでこじったら抜けてきました。
考えようによっては、鏡筒の精度が高くガタが無いという事ができます。
これならマーキング位置に取り付けなおすだけで、光軸調整なしで行けそうです。
撮影中に覗き込んだ事はあるのですが、まじまじと見るのは初めて。
綿ぼこりのようなものは付いているのですが、曇りも無くきれい!
撮影時意外は鏡筒に蓋をして、ほこりの無い部屋に保管していたのが良かったようです。
この鏡面を見たら洗浄する気持ちが無くなりました。
(期待していた方にはすみません。)

もう一つ気になっていた、ミラー抑えの出っ張りによる光の干渉を
防ぐための主鏡絞り環について。
ブログ記事では細いリングを自作して取り付けている例をよく見るのですが、
わたしが7年前に買ったR200SSにはメーカ側で取り付け済でした。
このため、主鏡抑えによる出っ張りもほとんど目立ちません。

結局、綿ぼこりを刷毛で落としただけでそそくさと元通りに。(横着もの!)
「親亀子亀」にしてもガイドが流れるのは、接眼筒取り付け部のたわみかも・・
という事で、とりあえず手持ちの鏡筒回転用バンドのハンドル部を取り外したものを
鏡筒の補強用に取り付けて、流れが改善するか検証予定です。
ファインダー取り付け部は裏打ちされてますが、接眼筒取り付け部にはありません。
(鏡筒裏蓋を外して初めて撮れたアングル。)

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除雪で汗を流すほどの積雪では無く、かと言って撮影できる訳でも無い。
そんな私の運動不足解消策はwiiのピンポンだけ。
ところが以前レベル1500のチャンピオンを破るのが目標だったのに、
今ではもうこれ以上無いレベル2500まで到達。

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『親亀子亀』でも流れるのはなぜ?

2014年01月18日 | それでも星は流れる
6年前、ほぼ30年ぶりに再開した天体写真。
振り返ってみれば、地球の自転で東から西へ回る宇宙(そら)をどう追いかけ、
かすかな光をどう蓄積するかが常に課題だったような気がします。
ほこりをかぶっていたタカハシ90S赤道儀によるノータッチガイドから始まり、
中古のEM-200赤道儀によるオートガイドにいたる経過は、
カテゴリー それでも星は流れる で参照願います。

昨年は、現在の主力撮影鏡筒であるR200SS(口径20㎝ 焦点距離800㎜)の
支持部が弱い事が、ガイド誤差につながっているとの判断から
親亀子亀方式」に変更しました。
ガイドスコープをR200SSに乗っけることにより、支持部の弱さからくるたわみも
合わせて補正してしまおうという考えからです。
その結果ガイド精度はかなり改善されましたが、南中後の撮影で
鏡筒が西側におじきをするかのような流れは残ったままです。

最近R200SSで撮影したガイド結果
赤緯(Dec)は安定しているのですが、日周運動方向の赤経(Ra)が
グラフの画像で星が上から下にずれていっています。
(鏡筒が本来の位置より西側にずれていくイメージ)

撮影時の鏡筒の傾きを再現してみました。
追尾誤差の大きい赤経軸まわりをみると、撮りはじめは右側(東)に荷重がかかり、
だんだん左側(西)に荷重が移っていくように見えます。
鏡筒はアリガタ・アリミゾ1か所で締め付けているだけなので、たわみが想定できますが、
ガイド鏡も乗っけたので、支持部のタワミなら補正されるはずです。

赤緯(Dec)の追尾誤差が少ないのは、
①カメラ取り付け位置が軸方向になるよう、鏡筒を回転させてある。
②バランスくずれを防ぐため、撮影時は重いファインダーを外してある。
見た通り、軸周りの荷重の変化が少ないのが好結果につながっているものと考えます。

このあと撮影したNGC891も参考に掲載します。
傾向は前と同じですが、撮影対象の緯度が高いせいか追尾誤差は少な目です。

たわんでいる。といっても目に見えるようなものでは無く、極めて微量です。
上の例、1時間で17.9画素というのは、
使用カメラ60Dの画素5184×3456と、R200SSの写野角1.6°×1.1°を元に計算すると、
角度に換算して約20秒。これは1mの鏡筒の先端で0.1㎜のたわみに相当するものです。

実は個人的にはR200SSの場合、空の明るさなどから10分露光で3画素程度の流れなら
許容範囲と考えています。(上の例ではその許容値に近い値を達成しています。)
しかしながら、エクステンダー(合成f=1500㎜)での銀河の拡大撮影や、
赤道付近での撮影を考えるともう少し追尾精度が欲しいと考えています。

お知恵をお貸しください。流れる原因はなに?
オートガイド(PHDGuiding)は機能していると思います。
平均的な追尾グラフですが、Raも±1ピクセル程度には収まっています。
(ガイドスコープはD60㎜ f=420㎜ OrionSSAG)

R200SS鏡筒バンドはそれなりに強固に締め付けしていると思う。
内側の鏡筒だけがたわむのは考えにくい。

ガイドスコープは軽量で、微動架台部の強度もそれなりにあると思う。
微動ネジの反対側のスプリングで押し返す構造。
スプリングもかなり強力のようですが・・

原因がわからなくても、効果的な対策はありそうなのですが・・
A案)アリガタ・アリミゾをやめ、直接鏡筒バンドをボルト締めする。・・費用約5.5万円
B案)オフアキスガイダー+高感度CCDカメラ・・費用12万円以上
特に(B案)は、原因がなんであれ効果的な対策と考えられるのですが、
撮影鏡筒本体より価格が高いところに抵抗があります。

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むろんお金をかけたくなければ、ほどほどのところで
妥協するという考えもあります。
ただ、毎年同じものを同じように撮るという繰り返しでは
この趣味は長続きしそうにありません。
できればあまり費用のかからない対策のヒントを
教えていただくとありがたいのですが・・

雪はまだ少な目ですが、宇宙(そら)は望むべくもありません。

雲上くもがみ
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