雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

<銀河系外 番外-4 りょうけん座 M106銀河 >自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2023年02月05日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
書籍『大宇宙SCALE』では 前回記事の りょうけん座のM51( 距離2300万光年 )の次には
アンドロメダ座の NGC891銀河が掲載されているのですが、距離2730万光年のこの銀河より近い距離に
よく撮られている明るめの比較的メジャーな銀河がいくつかあります。
私が撮影しているものの中から4回に分けて銀河系外の番外編としてピックアップしてみました。
( 書籍『大宇宙SCALE』に未掲載の対象は 主にWikipediaに記載の距離を参考にしています )

Ⅲ 銀河系外
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番外-4 M106 2500万 光年 
M106(NGC 4258):種別 渦巻銀河 明るさ 8.4 等級 見かけの大きさ 11.1 × 5.5分角 星座 りょうけん座
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明るさ・見かけの大きさとも撮影しやすいはずの銀河ですが、
比較的明るくて見かけも大きな銀河なのでこれまで何度も撮影しています。
M106銀河のクローズアップ(トリミング)画像です。 ↓
淡い銀河の外周部を出そうと何回か挑戦しているのですが、他にもこの銀河を撮る理由が。
周辺にはさらに遠い銀河が散らばっており、それらと一緒に写すことができる領域なのです。

上の画像のトリミングなしの全体画像です。 ↓
右下の真横からみた姿の銀河は NGC4217 です。  他にもはるか遠方の銀河が多数確認できます

同じ領域をフルサイズカメラで撮った画像です。(より広い範囲が写っています)
撮影時のISO感度を考慮すれば総露光量はこちらの方が多いはずですが、写りは前の画像の方がGoodです。

最初の2017年3月の画像を撮影時の『只今撮影中ショット』です。 ↓
( 四角枠が上の画像の撮影範囲です )
2017年 3月 1日 2時16分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×5枚 ISO1600 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影


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明日は満月につき 撮り逃がしたズィーティーエフ彗星のことはしばらくは忘れて、
月の出が遅くなったら再びSCW雲予報を注視することとします。

久しぶりに青空となった先月30日朝の 我が家です
その後 雪は落ち着き、現在は除雪されて道路がかなり広くなっています。


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これだから 冬に来る彗星はキライだ!!

2023年02月01日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
今年は1月早々(12日)に初撮りができたのですが、次は何と言っても
話題のズィーティーエフ彗星 (C/2022 E3)を撮る事。

昨日 たびたびコメントをよせてくれる”さすけ”さんから
「上越市で彗星を撮った人がいてローカル新聞に載っていたよ」との情報が。
今冬の上越市は新潟県内でもなぜか小雪だったのですが、
「10年に一度の大寒波」が過ぎた直後に連日除雪車がやってくるいつもの冬になりました。

そんな昨夜、テレビの予報では一晩中 ★ マークとなっていたのですが そんなものはあてにならず
いつものSCW予報で雲予報をみたら 案の定 雲まみれの予報。
それも見るたびにだんだん悪化して、雪も降ってくるかも。

おまけに上弦を過ぎた明るい月が早朝3時半ころまで空を照らしています。
それでも夕方5時前には機材の設置をすませたのは
予報では早朝3時から4時ころにかけて雲が薄くなる時間帯があるということから。
( この時期に そもそも一晩中快晴なんてことがあるわけがない )
30分ほど除雪をしてから機材を設置しました

今回の作戦としては 月明かりうす雲で 淡い尾など写らないと決めつけて、
短焦点のR200SS反射鏡筒で彗星核をクローズアップで撮るというもの。
うまくいけば、1分露光×60枚コンポジットなんて考えていました。

それでどうなったかですが ・・・
予報通り北極星も見えないまま時間が経過して2時近くになって気が付きました。
この夜のズィーティーエフ彗星の位置は天の北極近くにあり、
一晩中見える周極星だから薄明までに晴れれば撮影ができると勘違いしていました。
確かに三脚にカメラを載せて固定撮影するならその通りですが、
赤道儀でのガイドとなるとそうはいきません。
日周運動に合わせて赤道儀が極軸の周りを回転し
やがて鏡筒とバランスウェイトの軸が水平となり、更に鏡筒は下がり続けていつか三脚にあたります。
この夜は4時過ぎには鏡筒とバランスウェイトの軸が水平になることがわかります

冷静に考えれば多少鏡筒側が下がっても ガイドが可能な事は経験からわかっていたのですが、
曇ったままの空をみてあきらめて撤収することにしました。
撤収前の2時ころの北天の様子 ↓(まだこの夜は北極星を見ていません)
北極星が見えないので極軸設定ほか機材の設定はなにも終えていません。

機材の撤収を終えた2時半過ぎになるとこころなしか雲が薄くなってきたみたいです。
さすがにもう一度設営する気力が無かったので、ダメ元で三脚にカメラを載せて固定撮影をやってみました。
肉眼では北極星は見えなかったのですが20秒露光で撮影。 ↓
2023年 2月 1日 2時36分~ Tamron Zoom(fl35mm F2.8) 20秒×5枚 ISO1600 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影
えいやー で撮ったのですが、存在を写すだけならこんな空でもOKということです。

雲が無ければ上の画像の20倍以上に拡大された彗星核のクローズアップだったのに。(グスッ)

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同じ徹夜でも成果が無かったときはどっと疲れが残ります。

雪国につき たしかに冬は厳しいのですが、
30日の朝は雪景色がバラ色に染まって、つい近くの林泉寺まで撮影に行ってきました。
ほんとは車庫前の除雪をする予定だったのですが、足を延ばしすぎました


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