連休が明けるころ、本来の調子を出せていない部下がいたら、要注意だ。「休みボケ」とか「五月病」などと冗談めかして言っているうちは良いのだが、長く続くようであれば「うつ」の疑いもある。
鈴木安名医学博士が2006年に「うつ」の兆候として提唱した「ケチな飲み屋」という語呂合わせは、覚えやすくて実用的なので、参考にしたい。
「け」=欠勤(特に休み明けの欠勤)
「ち」=遅刻・早退
「な」=泣き言を言う
「の」=能率の低下
「み」=ミス(特にケアレスミス)
「や」=辞めたいと言い出す
自分の部下が、このような明らかに従来とは違った行動(働き方)をするようになったら、折を見て医師の診断を受けさせる等の配慮が必要だ。ただ部下の尻を叩くだけではなく、総合的な見地から生産性を上げるべく考えて行動することこそ管理職の役割ではなかろうか。
すべての疾病に共通する話だが、早期発見によって、重篤にならないうちに治療すれば回復も早い。
また、早い段階で対処していれば、万が一、会社の健康配慮義務違反を問う訴訟が提起された場合でも、会社としては最善を尽くしたとの抗弁もできよう。
「従業員の健康を守る」ことは、2つの意味(“生産性の維持”と“訴訟への対応”)で「企業を守る」ことにも通じると理解しておきたい。
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