ラファエロ

2013年05月16日 | art


国立西洋美術館で開催されている「ラファエロ展」へ、美術友達のMと行く。
藝大美術館の「夏目漱石の美術世界展」も興味があった.
そこで、ランチをしながら悩んだ結果「ラファエロ」へ。

今も我が家の斜め前に住んでいる、幼友達のMちゃんと初めて行った海外旅行がフィレンツェだった。
そこで、沢山のラファエロの作品を鑑賞した思い出もあり、そして、ラファエロ展は日本で初めての開催とか。
混雑を予想していたが、思ったより美術館は混んでいなかったので、ゆっくりと鑑賞できた。

神のごとき才能の持ち主のラファエロの絵の魅力は、臈たけた優美な女性像だと思う。
「大公の聖母」は、観る人をしばし釘付けにしてしまう美しさ。

               

最後の部屋にはラファエロの継承者の作品が何枚か飾られていたが、ラファエロの才能には追いついていない。

そして、美術展最後の一枚は、やはりラファエロで締めくくって欲しかった。

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デルヴォー「夢をめぐる旅」

2013年02月11日 | art

           

埼玉県立近代美術館に、ベルギーの画家P・デルヴォーの「夢をめぐる旅」を観にいく。

ベルギー絵画は好きだ。
特にクノップフ、アンソール、ロップスそしてデルヴォー。

シュールレアリストとしての称賛を受けながらも、決して彼らの仲間になることは無く『一匹狼の画家』と言われたデルヴォー。
しかし、子供の頃から母親に支配、抑圧を受けそれが彼の人生に強い影を落としていた。
つまりマザコン?
恋人とは別れさせられ、意に沿わない結婚をさせられたり、それゆえ、デルヴォーは抱えていた不条理さをその絵の中に描いたのかもしれない。
デルヴォー自身こう言っている。
「私は現実を、ある種の夢として描き出そうとしてきた。事物が本物らしい様相を保ちながらも、詩的な意味を帯びている、そんな夢として」

       

私がデルヴォーの絵に惹かれるのは、彼の絵の前に立つと、まるで夢判断でもするかのように、絵の中から何かを汲み取ろうとしてしまう自分への興味もあるのだ。
観る者のすべての眼差しをとらえて離さない…そこが深遠な絵と言われる、デルヴォーの描く夢の世界の魅力だと私は感じる。

       

 

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ベン・シャーン展

2012年12月19日 | art


友人がチケットを頂いたからと、埼玉近代美術館での「ベン・シャーン展」に誘われた。
私はベン・シャーンは、第五福龍丸を描いたラッキードラゴンくらいしか知らない。
いつだったか、都内夢の島にこの第五福竜丸を見に行ったことがあったけれど。

ウィークデーなので、美術館の観客は私たちだけだった。
しかし、ベンシャーンのドローイングは、独特な線の魅力がある。
それは、日本の画家やグラフィック・デザイナーにも大きな影響を与えたらしい。
確かに、作品を観ていると某イラストレーターの作品を思いださせる。

とはいえ、今日も寒かった。

                

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懐かしい70年代

2012年10月19日 | art

                

                70年代というと、まさにこんなサイケデリックな色彩とイラスト

埼玉県立近代美術館で開催されている「日本の70年代 1968-1982」へ行って来た。
会場に入ると、まぁ~、ウィークデーとはいえ人がいない。
しかも、開館30周年記念展でもある。
その開館までの、主に70年代の時代の文化を、音楽、演劇、映画、デザインなどで回顧する展示だった。

70年代は好きですね。
もう昔過ぎて、忘れかけていることの方が多いけれど、
しかし、あの時代を振り返ってみると、文化的にも芸術的にもカウンターカルチャーとしての過渡期にあったと思う。
世の中もそして大人も、特に若者が元気で色々な分野で良くも悪くも、新しいものを生み出していった興味深い時代だった。

                

 

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日本伝統工芸展

2012年09月26日 | art


今年も友人の金工の作品が入選したというので、三越で開催されている日本伝統工芸展へ、レッスンの後に足を延ばした。
正会員になっているとはいえ、毎年入選する彼女の情熱、努力には敬意を払う。
彼女とは会場で会う。
技術力とデザイン力がますます上がっている。
またまた、刺激を受ける。
その裏には様々な苦労は勿論のこと、最近は年齢のせいで目が見えにくくなっているらしい。
それって、わかるぅ。 悲しいことに私もだから。
ルーペをかけても繊細な作業は、だんだん無理になってきたとか。

今回の工芸展は、陶芸作品がいつにも増して多いような印象を受けた。
陶芸をする人は増えても、それに反して金工をする人は少なくなっていると聞く。
大学でも、いまや工芸科の中に金工は無くなってしまったというし。
確かに、金工は材料が高価…だしね。

                      


 

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