久々の更新。
このところ、毎日時間が足りない。
やはりこの夏は身体に堪えたし、やらねばならないこと、考えねばならないことがどんどん溜まっていく。
そんな中、レッスンの帰りに藝大美術館で開催されている「契丹」展に寄る。
実は新聞屋さんに招待券をいただいたので…
なので、契丹という言葉は知っているけれど、かつてのモンゴルあたりにあった国?ぐらいにしか思っていなかった。
歴史はすごい苦手、日本史も世界史も。
実は契丹(遼王朝)とは10世紀初頭にモンゴル平原で生まれ、200年で滅亡してしまった遊牧民を主体とする王朝だそうだ。
そして、今回の展示は契丹の3人のプリンセスに関する遺跡から出土した、様々な遺物や宝物が展示されている。
実際にどのような文化をもっていたのか、勿論私には分からなかったが、ひとつひとつ鑑賞していくとなかなか興味深い遺物たちが目を引く。
まだ完全な唐三彩にはなっていない陶器や織物、宝石のちりばめられた鏡箱や皮袋を模した白磁の壺。
周囲の国の影響を受けているのがわかる。
若くして亡くなったプリンセスが葬られる時に被った金のマスクや、変わった造形の木棺は興味を惹いた。
多分チケットを頂かなければ、絶対に足を向けなかったはず。
今まで知らなかった文明を少しだけ知り得た。