当世浮世風呂

2008年04月02日 | diary
リフォーム工事が始まり、一ヶ月が経とうとしている。
工程表通りに工事が進んでいるので、あと10日くらいの辛抱。

しかし、ここまで来れば工事が何日延びようと、気にならなくなっている。
最初の1週間は、音や振動に神経質になり、一日が経つのが遅かった。
しかし人間は順応性があり、不便な生活でも慣れてしまえば、そんなものかと気にならない。

今回は水回りもすべて改修するので、今は公衆浴場に通っている。

イマドキのスーパー銭湯が乱立の市内で、果たして公衆浴場が存在しているのかと思っていたら…

むか~~し、浴室を直すときに何回か通った公衆浴場のE湯が、隣の町内にまだ存在していた。
近隣にあった浴場は、既にマンションや、オフィスビルに変わっている。

先日も、都内の麻布十番温泉が廃業したと聞くけれど、
実際にE湯に行ってみれば、どんな時間帯に行ってもお客さんがほとんど居ないのだ。
E湯から車で数分足を延ばせば、出来たばかりのスーパー銭湯がある。
入浴料も公衆浴場は410円、スーパー銭湯は600円らしい。
確かにこの程度の差では、お風呂やさんには不利かもしれない。

建物も何もかもが古すぎて、ここも時間の問題のような気がした。
シャワーも後付らしい固定型。
脱衣所にはドライヤー設備が無く、自前を使うのも気がひける。

おまけに、お湯の温度が、温度計を見れば毎回47,8度。
「ご自宅のお風呂よりうちは熱いので、遠慮なさらずに水を入れてくださいね」
と番台のおばさん。
どうやら、自宅のお風呂に入れないことは先刻承知らしい(笑)

しかし、草津の湯のように、湯揉み板で湯もみをしたいくらいにナントモ熱い。

入浴は熱好きだけれど、さすがに45度を超えては…。
水を遠慮なく出しても、すぐ熱さはもどる。
アッチッチ!!

しかし、何故あれほど、熱くするのだろう。
重油だって値上がりしていると思うのに。
とはいえ、気がつけば、熱湯風呂にもいつしか慣れていた。

そんなお風呂屋さんではあるけれど、
毎日のように通えば、ここでも順応性を発揮して、文句を言いながらもなついてしまうから不思議。
お風呂屋さんでの暗黙のルールもわかり
顔馴染みになった人たちの、家庭の様子も垣間みえる。
当たり障りの無い話題が、お風呂場を満たし
おやすみなさいの言葉が、会話の終了を告げる。

さて、今夜もE湯へ行くとしましょうか。
コメント (2)
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