近頃、タトゥーを入れた女性をよく見かけるようになった。
薄着になったし…目立つのだ。
今日も、私の前を歩いている女性の大きく開いた背中に、ちらちらと何やら絵が…
それは百人一首の札の絵柄のようにも見た。
草書体で和歌のようなものが書かれ、その横には人の姿も。
まさに、TATOOというより刺青。
女性二人がお揃いのように、ふくらはぎに蝶だかなんだかをいれているのを見たことがある。
シールなのか、本物なのかちょっとわからない。
今はタトゥーシールはどこでも売っているが、プリンターでも簡単に作れるというのにはびっくり。
日本語のイレズミではなく、TATOOなんていうと、カジュアルな感じもして、気軽にいれてしまうのだろうか。
しかし、後悔する女性は多く、消すのは入れる時より大変なのは当たり前。
まして、最近は自治体によっては、タトゥーを入れた人は、海へも入れないらしい。
それは、ちょっといき過ぎのような気がするけれど…。
私は谷崎の「刺青」は好きな小説のひとつ。
話が進むうちに、娘という表記が彫った後は女になり、
女が「親方、私はもう今迄のような臆病な心を、さらりと捨ててしまいました。お前さんは真先に私の肥料(こやし)になったんだねえ」と刺青師に向かっての台詞にはぞくっとさせられる。
痛いのは勘弁です!