痛々しい街路樹

2022年06月18日 | 気になる

近くの小学校から、不穏なエンジン音が聞こえてきた。
今日は土曜日なので、小学校は休校らしい。

校舎の北側に10本ほどヒマラヤ杉が植えられ、それらはクリスマスツリーを思わせる良い形を整えていた。
そのヒマラヤ杉が、なんとパッツンガリガリと大枝が電動鋸で切り落とされでいたのだ。
良い形に大きく育ち、永年北風から校舎を防ぐ役目で植えられたと思っていたのに…。
今や見る影もない酷い形。

     

最近、この様に街路樹などその樹形を考えずに、醜いまでに伐採する樹木を目にするようになった。
ニュースでも、並木や街路樹の伐採反対運動を取りあげられる。
樹の老齢化、鳥害や交通の妨げになる支障木なら仕方がないとは思うけれど、切断面が痛々しく折角の景観が台無し。

先日、市内の国道を通った。
すると、ケヤキの街路樹が枝おろしをされた後に、健気に細い枝をだして葉も出ている。
それは良いのだけれど、その姿がまるでウラメシヤ~と幽霊を思わせる異様なケヤキ並木になっていた。
この国道は2000本以上の欅並木が両側に続き、日本街路樹100選に選ばれて、日本一長いケヤキ並木だというのに。
今では、その姿はまるでお化けが並んでいるよう。
埼玉県の県木はケヤキです。

     

市内を通る第二産業道路上に、1本の大ケヤキが残されている。
現在、大枝は剪定されているけれど。
幹は伐採されず現在でも道路のど真ん中に鎮座している。
切ろうとすると災いが起き、交通事故が多いのは地元では有名な話。
幹には途中で伐採を止めた鋸の跡が何本かあるらしい。

樹にだって勿論、生命が宿っている。
そのうちに、樹の反乱が起きるのでは……と痛々しい樹形を見ながら時々思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする