ある本を探して、我が家に併設している亡き父の仕事場だった事務所へ入る。
ここには、父が残した仕事の専門書や、趣味の本が未だに残っているが、今や愛犬の広い住まいになっているのが現状。
目的の本は見つからず、代わりに本棚の奥の奥で見つけたのが、なんとボードレールの詩集「悪の華」
外箱はボロボロ。今まで気づかなかった。
父が文学青年でもあったことは、何となく感じてはいたが…
それに、父が他界した後に夫が探し出してきたのが、原稿用紙何十枚にも書かれた多分若い頃に父が書いた小説。
小説を書いていたとは!
私はその小説に目を通すのが未だに何となく憚れて…
しかし、父とボードレールの詩集「惡の華」は結びつかない。
私も若い頃は詩が好きでよく詩集を読んだけれど。
見つかった詩集「惡の華」は渋谷の東横百貨店のシールが貼ってあり、正に昭和16年の初版。微妙な古さ。
定価3圓。
とはいえ初版だし古書として、もしかして高値が付くのではと欲を出して検索したら。
う~~ん。
それほどでもなかった(苦笑)
売るのは諦めて、父の遺品として次の世代に残しましょう。