人って変わるものなのね

2021年02月10日 | diary

何十年かぶりにA皮膚科に掛かった。
20年以上は経っているかもしれない。
皮膚にトラブルが出た時は、我が家から近いのでいつもこのA皮膚科にはお世話になっていた。

しかし、このA皮膚科の医師はとても怖いので有名だった。
友達の間でも、この医師の怖さは時に話のタネになった。
義兄も医師の言い方に腹が立ち、もう行かないと言っていたくらい。

当時、A皮膚科の待合室にはオートバイの写真やイラストなどが飾られていた。
医師自身もイージーライダーの映画に出ているデニス・ホッパーのような風貌で、正にハーレーなどに乗っていそうな強面だった。

私はマニキュアを怒られ、まだ湿疹の痒みが取れませんと言うと「君は私の言うことがきけないのか」とまで怒られた。
治りたくて頑張っているのに私はあまりな言いように、もう行くもんかと胸に誓った。
そして、総合病院の皮膚科に代えやっと治癒した次第。

そして今回、大病院は避けたく思い切って懐かしいA皮膚科へ。
私の恨みもとっくに消えているし…。
駅に近いので、待合い室には相変わらず患者さんは多かった。

やっと呼ばれて診察室に入ると、見たことのない医師が…
「アレッ?」と私。
目の前には優しい笑みを浮かべた白髪の老人が。
良く見ると、あの怖い怖いA医師だった。
見たことのない笑みを浮かべて、まるで好々爺そのもの。
以前の強面のイメージまるで無し。
人はなかなか内面は変わらなと聞くけれど、180度外内面が変わった医師には驚きしかない。
私のつまらない質問にも丁寧に答えて下さり、バイクとかけ離れた、何と落語の話で落ち着いた。

人って変われば変わるものだとつくづく思った。
変わるきっかけがあったのかは知ら無いけれど、今になっては恐いオーラ出しっぱなしのあの頃の先生が懐かしくも思えた。

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