萩原浩の「神様からのひと言」を読んだ。この人の作品を読むのは4冊目。
主人公は大手広告代理店から老舗食品会社「珠川食品」に転職した佐倉凉平(20代後半)。インスタントラーメンが主力の珠川食品だが、経営は悪化・・・。会社の再生をかけた中途採用プロジェクトで珠川食品に入社する凉平だが、入社早々に販売会議でトラブルを起こし、社内て掃きだめとされる「お客様相談室に移動となり、エリート広告マンからクレーム処理担当者に。クレーム担当という仕事は結構ストレスがたまる仕事だ。訪問謝罪というのもあるらしい。電話で謝罪する場合、相手の顔が見えないから普段は気の弱い人間でも無理難題、場合によれば恐喝まがいのことも仕掛けてくるらしい。
ギャンブル狂いの先輩社員(40代)の篠崎、受け付け嬢からクレーム処理担当者になった由里、巨体社員の神保、パソコンおたくの羽沢など同僚達がええ味出してる。
珠川食品は創業者が一代で育てた会社を二代目が駄目にする典型的なパターン。会社の金を私物化するなんてもっての他!

企業の平均寿命は30年という説もある。勤めている会社は来月、設立30年を迎える。投資不況のなか、何とかしぶとく生き残ってきたが、救世主の出現に期待。中途採用の計画などないし、周りを見渡してもいない。俺がやるしかないか。
昨日は3週間ぶりに茗荷谷でタンゴレッスン。レッスン仲間とも震災後、無事再会。リりさんが、宮城出身なんで心配だったが、顔見れて安心した。