林壮一の「マイノリティーの拳」読んだ。サブタイトルは「世界チャンピオンの光と闇」。マイク・タイソン、ティム・ウィザースプーン、ジョージ・フォアマンなど世界の頂点に立った黒人ボクサーの生い立ちから世界チャンピオンになるまでの道のり、引退後の生活までを明かしたノンフィクション作品。
作者は大学在学中にボクシングのプロテストに合格するが、ケガでプロボクサーの道を断念し、ノンフィクションに転身。アメリカに渡り、大学でジャーナリズムを学び、現地で公立高校の教師を務めたこともある異色のライター。ボクシングの経験があるだけに試合の様子、ボクシング界の裏側の描写がリアルだ。凄いのが多くの世界チャンピオンと良い関係を築き、実際にインタビューして記事にしていること。
日本でも知名度のあるマイク・タイソンなどのプロモートを務めたドン・キングは悪徳プロモーターだったとのこと。殺人で服役の経験もあり、ファイトマネーのピンハネなど世界チャンピオンを食い物にして荒稼ぎしたらしい。最近、名前を聞かないが、まだ生きていいるらしい。現在、90歳!憎まれっ子世に憚るの代表的な人物だ。
世界チャンピオンになっても引退してから、自分に合う職が見つけられず、身を持ち崩し、苦しい生活を強いられるのは珍しくないらしい。マイクタイソンはその代表格。
逆に成功したのはジョージ・フォアマン。引退後はキリスト教の伝道師となり、自費で協会を建て布教活動を行った。資金不足を補うため、引退後にリングに上がることもあった偉大なボクサーだ。文中に筆者とのインタビュー記事が掲載されている。「ゴールを定めて、それに向かって走ってみろ。常のポジティブに走り続けろ。自分を信じて、決して諦めるな。セカンドチャンスは必ずやってくるから」。非常に感銘を受けた。図書館で借りた本なので、このページをコピーにとって、デスクの横に置いてあるコルクボードに貼った。

アメリカ社会の黒歴史も知ることができる良い作品だ。ぜひ読むべし。
昨日は仕事を終えてからジム通い。今年93回目。ベンチプレス、ダンベル、アブクランチ、トーソーローテーションの後、ランマシンで9キロ。ジムへの片道ラン1キロを含め、10キロのラン。今年の走行距離は1,331キロ。初夏のフルマラソンが一段落して6~7月は筋肉増と柔軟性強化期間にしたい。久しぶりにヨガレッスン、受けようかな。
昨日のマリーンズ、広島相手に6対3で勝利。先発の河村を2失点で早めに見切ったのが勝因かな。二番手で投げた小沼が嬉しいプロ入り初勝利。これで3カード連続の勝ち越し。少しずつ借金を返済。