山本幸久の芸者でGO!読んだ。この人の作品は何冊も読んでいる。今年、飲食業店舗設計業、美術館を舞台にした作品を読んだけど、今回読んだ作品は芸者の置屋が舞台で芸者五人が主人公。八王子出身の山本幸久らしく芸者置屋は八王子にある夢民。
芸者五人が個性派揃い。五人は茂蘭(元看護婦、45歳、シングルマザー)、寿奈富(元丸の内OL、32歳)、未以(元キャバクラ嬢、29歳)、鬼笛(元女子プロレスラー、23歳)、弐弐(大学受験に失敗し、彼氏に振られ芸者の世界へ、19歳)。実に個性揃いの面子だ。それに夢民の女将(還暦)と88歳になる女将の母親が絡んでくるのだから面白くないはずがない。
笑えて、ちょっとしんみりするパートもあり、傑作というに値する作品。さすが山本作品。ユーモアたっぷりに、少し皮肉を絡めて読み手を飽きさせない。
芸者の世界は、子供の時、オカンが観ていたテレビドラマ「花は花嫁(←吉永小百合主演)」が、なぜか思い浮かぶ。この個性豊かな5人の芸者がキャラがドラマを観ているかの如く、芸者の世界に引き込んで、笑わせてくれる。美術館の裏舞台をテーマにした「展覧会、ただ今準備中」に出てくる野猿美術館の館長も、お客さんで登場。
女の人生も十人十色。いろいろありますなあ。五人とも良いキャラしてるけど、寿奈富に会ってみたい。未以が馴染み顧客のゾウリムシ(←40代の社長で未以に言い寄る独身男のあだ名)を嫌う気持ち納得。
芸者は東なら向島、西なら京都辺りが思い浮かぶが八王子にも芸者置屋があるのは以前TVで観て知っていた。とはいえ向島辺りと比べると少ないらしく、作品の中では絶滅危惧種人種と記されている(笑い)。八王子に行った記憶はない。近いうちに行ってみようかな。八王子探検!
表紙もユニークで微笑ましい。モデルとなった人物居るのかな?
昨日は仕事の後、1時間ラン。今年の走行距離は1,209キロ。暑いけど地道に走ってる。早く、夏終わってくれ。
昨日のマリーンズは西武を三タテして六連勝!強い。今日から札幌で三連戦。吉川、大谷をどれだけ打てるか。